平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

会社を2社起業してみて気付いた事。

有権者の皆さんは選挙に行かれました?

 

 

僕は土曜日に不在者投票に行きました。

 

いつも通り市役所に行って、いつも通りにすんなりと投票を済ませて昼寝でもするつもりが、、、そこで見たのはまさかの行列!!

 

 

 

待ち時間こそ10分も無かったのですが、これまで見た事も無い不在者の行列に驚きました。(どう見ても毎日が日曜日という世代の方が9割以上いました)

 

 

 

 

そして今回の選挙では大分県知事選挙が行われたのですが、知事選に関しては正直『どうでも良いかも。。』と思いながら投票を済ました。

 

すると全国的にも知事選への関心が低かったらしく、蓋を開けて見れば投票率が46%台と過去最低を記録したようです。

 

 

 

関心が低いのも、知事選は前知事の政策を引き継ぐことを公約にする候補者が多い事が要因では?と考えてしまいますね。

 

 

 

 

 

 

さて、今日のテーマは起業についてです。

 

 

 

以前創業した会社も今と同じ ”福祉系” ではありますが、当時は訪問介護と放課後等デイサービスが主体で、今の就労系とは全く違うジャンルを運営していました。

 

 

 

 

その二社を立ち上げてみて、今になって改めて感じた事は

『起業はできるだけキラキラしない方が良い』

ということです。

 

 

 

ここで言う ”キラキラ” とは、ビジコンに出たり取材を受けたりしないという事です。

 

 

創業時ってもちろん知名度が殆ど無いケースが多いので、事業の宣伝を目的にビジコンに出たり取材を受けたりしがちです。

 

 

 

もちろん、宣伝を目的とした場合には効果のある方法ではあるのですが、だけどそれこそ ”宣伝を目的としてはいけない” ということなんです。

 

 

 

僕もビジコンに出た事がありますし、取材を受けた事もあります。

 

 

 

そしてそれは ”宣伝目的” でした。

 

 

 

 

しかし、今振り返ってみるとその事が後に『あの時間は無駄だったなー』と感じる事があります。

 

 

 

なぜかというと

①ビジネスモデルが解禁されるので模倣されやすくなる

②下手すると講演会や取材などに付き合わされて本業に取り組む時間が削られる

③賞金や出資金、助成金などを受けるとステークホルダーが無駄に増えて面倒な事になりやすい

などが挙げられますが、

要するに自分の時間を使ってるのに自分にとってのメリットが余りにも少ないんです。

 

 

 

 

ちょっと話は逸れますが、最近では『〇億円の資金調達に成功しました!!』なんて事がスタートアップ界隈では頻繁に話題になりがちですが僕はここにめちゃくちゃ違和感を感じてます。

 

 

資金調達って、本業の ”儲け” を示していません。

 

 

 

要は、どれだけの事業規模(売上)があり、今後どのような成長が見込まれてるのかが全く見えない資金調達が余りに多いと感じてます。

 

 

 

本来、資金調達の目的は成長スピードを高める為の原資の確保のはずなんですが、その企業が ”どの様に成長しているのか?” が全く見えて来ないのに資金調達の規模だけ大きくなっていて、それを ”会社の価値” と勘違いしてるスタートアップ経営者が余りに多いと。

 

 

 

資金調達したいと思ってる甘々経営者の諸君にお伝えします。

 

 

 

ステークホルダー増やすと後が面倒だよ。』

 

 

 

僕の知人は創業から10年以上経つのに、未だに『スタートアップ扱い』されてます。

 

 

 

その知人経営者はIT系の会社を経営していますが、今では銀行の傘下に入ってます。

 

 

 

これが何を意味するか分かりますよね?

 

 

 

 

その経営者は『資金調達の額』が大きいというだけで評価されていて、セミナーなんかの講師には重宝されてます。

 

 

 

不思議ですよねー。売上伸びて無いのに。。

 

 

 

 

 

 

僕は今でこそ時間に余裕がありますから、セミナーや講演会の講師などを受けています。

 

要はこの位で良いんです。

 

誘われて、頼まれて、時間に余裕があれば単発的に受ける位で丁度良いんです。

 

 

 

 

創業間もない経営者が最も大事にしないといけない事はただ一つ。

 

 

 

 

 

『時間という財産を奪われるなよ。』

 

 

という事です。

 

 

 

 

創業には様々なフェーズがあります。

①ニーズや市場の調査

②事業計画書の作成

③法人化するメリットとデメリットを考える

④自己資金も含めた資金調達

⑤事業開始に当たっての営業活動

⑥売り上げを拡大させるための販売促進

⑦拡大する業務量をしっかり裁く組織作り

⑧更なる事業拡大の為の組織作り

⑨事業拡大に伴う資金流出に備えた資金調達

⑩事業規模拡大に伴う断捨離

⑪翌々年を見据えた事業計画の作成

 

ざっと考えるだけでもこれだけは最低あります。

 

 

 

それだけ考える時間が必要なのに、ビジコンの為の資料を作ったり取材を受けるのは時間の無駄なんです。

 

 

考える時間を十二分に確保した上でやれるのなら受ける事も良いでしょう。

 

 

 

でも、ステークホルダーが増えるリスクもあることにわざわざ時間を割くのは経営者として良い判断だとは言えませんね。

 

 

 

 

色々書きましたが、キラキラするのは実績作ってからで良いと思います。

 

 

派手な資金調達をしたりメディアで華々しく取り上げられるのは ”自分は成功した” と勘違いするだけです。

 

 

 

 

地に足を着けて、地道にコツコツやることを心掛けましょうね。