『いつかは起業してみたい』
そんな希望を持たれる方に、若輩ながら一つアドバイスさせて下さい。
僕は、年に5〜6回かな?創業系やビジコン系の講師をさせて頂いている事もあって、毎年数十名の起業希望者とお会いします。
創業系セミナーの場合は、創業時の苦労話と軌道に乗るまでの過程が主で、ビジコンセミナーでは実際にビジコンで使ったパワポ資料を元に、ポイントをお話ししたり要点をお話しさせて頂きます。
でも、そこでは話をしていない、大事な事実が一つあります。
それが『様々な法律をかじっておいた方が良いですよ』と言うアドバイスです。
過去に、自営業で保険業をされてる先輩から『法律は、知ってる人だけが守られる』という言葉を聞き、深く感銘を受けました。
何故なら、僕が一部でも頭に入れてる法律は、民法と商法を中心に
借地借家法、会社法、障害者総合支援法、道路交通法、労働基準法、宅建業法、建築基準法、公職選挙法と、まぁまぁ多岐に渡るからです。
もちろん、それぞれを全て理解している訳ではありません。
なにせ、法律を専門的に学んだ事はないので、どの法律が六法のどの部分になるのかは知りませんし、そもそも『なんで六法なの?』も理解してません。
それでも、個々についてはどういう成り立ちなのかは概ね理解しています。
法律って、世の中の変化に合わせて後から出来る事がありますよね。
なので、毎年何かの改正が行われています。
そうやって繰り返される法改正にも、起業を志すのであれば、是非とも興味を持たれる事をお勧めしたいんです。
僕が、法律を少しは知っておかないといけないと思ったのは、先程の先輩の言葉通り、会社を守る為というのがその理由です。
『法律は知ってる人を守る』のであれば、『知らないと守られない』ので、『知っておこう』と。
今や、農業や災害でも不可欠に成りつつあるドローン。
コントローラーで飛ばすドローン使った事業を行う上では、電波法が欠かせないのは安に想像できます。
でも、電波法だけを知ってればドローンを飛ばせるかと言えばそうではありませんよね。
そこには他にも航空法、小型無人機等飛行禁止法、道路交通法、民法、都道府県・市町村条例が関わってくるんです。
それは、がっつり理解する必要は無いかも知れませんが、『知らなかった』では済まされないのが現実です。
そして何より難しいのが、ドローンを事業にするにあたって知っておかないといけない事が、ドローンに直接関係無さそうな法律も知っておかなければならないという事。
それは、会社を経営する上で、クレームなどにも対処する為にも絶対に必要です。
会社経営って、PCに向かって文字をパチパチしたり、社員に指示を出して動いて貰ったり、レバレッジを効かせて利益を最大化する事ではありません。
世の中、マネジメントとかビジョンとか、『経営に必要なのはこれだ!』みたいな本まで出回っていますが、そんなんが出来てても法律守れて無かったら即アウトなんですよね。
今はとても便利な時代だとつくづく思います。
自分も、インターネットを通じて沢山の知識を貰いました。
そんな、情報が溢れる現代において、もはや『知らない』という事は単に『調べてない』という事とイコールなんですよね。
『時間さえあれば調べる』
『疑問があれば調べる』
『知りたい事があれば調べる』
事を是非お勧めしたいですね。
是非、『事業に関係ない』と排除せず、様々な法律を知っておいて頂きたいです。