平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

ゴルフの神様は懐が深い。

先週末、ディフェンダーを車検に出すために福岡のディーラーに行きました。

 

 

今回はリコールもあった為、お預け期間は約5日間。

 

 

代車がレンジローバーイヴォークだったので、走りを楽しむためにドライブがてら子供達と湯布院の釣り堀に行ってきました。

 

 

 

道中には城島高原ゴルフクラブがありますし、湯布院には由布高原ゴルフクラブという素晴らしいゴルフ場もあり、大分ってゴルファーにとっては楽園だなーとつくづく感じます。

 

 

 

そんな僕が最近よく利用するのが楽天GOLAという予約アプリです。

 

 

このアプリには様々な機能(スコア管理など)もあるので凄く便利なのですが、僕が重宝してるのはお一人様が複数人集まってラウンドするという『お一人様予約』です。

 

 

 

週間天気や仕事のスケジュールを見てから予約できるという手軽さに惹かれます。

 

 

 

初めて利用する時は、『コミュ障だし、緊張しないかなー』という不安はありましたが、お一人様の集まりはそれぞれが自分のスコアに集中してますし、一期一会と割り切ってしまえばどうでもいい質問でその場をしのげるので、思ってる以上に楽しくラウンドできたと思います。

 

 

 

 

そんなこんなで、先日はお一人様では2回目となるラウンドを、薄暮スループレーで予約しました。

 

 

 

 

僕はとにかくアイアンが苦手で、いつも一進一退を繰り返すばかり。。

 

 

ラウンドの4日前になったタイミングでは完全な迷子になっていました。

 

 

 

 

 

僕の目標は、自分の誕生日である5月3日までに90を切る事。

 

 

 

残された期間でラウンドできるのは、今回含めてもせいぜい2~3回。

 

 

 

 

『このままではいけない。』

 

 

 

 

僕は気持ちを定めて翌日も練習に通いました。

 

 

 

 

 

ラウンドが3日後に迫ってる状況で、スケジュール的にも練習できるのはこれが最後。

 

 

 

 

僕はもう一度総復習するつもりで、スイングの時に心掛けるべきポイントを自分なりにメモをして望む事にしたのですが、色々考えてる内に僕は一つだけ練習に取り入れ切れていない ”ある事” に気付きました。

 

 

 

それは以前動画で見た時に、

『クラブの変重心特性から考えて、背中側からクラブが落ちてくる。または背中に巻き付くようなイメージが正しい』というものです。

 

 

 

 

あくまでイメージ。

 

 

 

 

僕は『今日はこれをやってみよう』と決め、先ずはそのイメージでの素振りを何度か繰り返すと、早い段階である変化に気付きました。

 

 

それは ”空気を切る音” です。

 

 

 

 

ヘッドスピードが明らかに上がっているのと同時に、ソールと呼ばれるヘッドの下の部分と地面が限りなく平行に近い形に降りてくるのが実感できました。

 

 

 

 

ただ、 このイメージだとどうしてもヘッドが降りてくるタイミングが明らかに遅れてきます。

 

 

 

そこで心掛けたのが ”頭を残す” こと。 

 

 

 

僕は、背中に巻き付けることと頭を残す事にだけ集中して打つ事にしました。

 

 

 

 

打ち込む覚悟で練習場に来てますから、球数は十分に確保しています。

 

 

 

 

焦らず、イメージを固めながらハーフスイングを続けていると、100球も打たないうちに今まで感じた事の無い打感を感じるようになり、手応えを感じた僕は、少しだけテークバックを大きめに取り、フルショットに近いスイングをしてみる事にしました。

 

 

 

”真っすぐ上げる”

 

 

”背中に巻き付ける”

 

 

”頭を残す”

 

 

 

 

その時です。

 

 

 

 

”ブンッ!!” という風切り音と同時に ”バチンッ!!” という分厚い音が聞こえ、最後まで残していた頭を上げると、今までに無い初速と高さでボールが飛んでいくのが見えました。

 

 

 

思いっきり振り抜いた訳でも無く、手に衝撃を感じた訳でも無く、ただただ音が聞こえただけです。

 

 

 

 

僕は ”完全にまぐれだ” と思いながら、もう一度同じところにボールをセットし、

 

 

”真っすぐ上げる”

 

 

”背中に巻き付ける”

 

 

”頭を残す”

 

 

 

 

”ブンッ!!”  ”バチンッ!!”

 

 

 

 

『”ええええーーーーーーーーーーーっ!!”』

 

 

 

 

 

心の中で叫んだ後で、こう思いました。

 

 

 

 

 

 

 

『とんでもねぇスイングを見つけちまった。。』

 

 

 

 

 

前日までのあのスイングは何だったんだ。。。

 

 

 

 

これまでは腕の力に頼って7番で150~160ヤードを飛ばしていましたが、今回のスイングでは ①方向性 ②高さ ③飛距離 のどれもがほぼ無力で向上しました。

 

 

 

そして何より驚いたのが ”再現性の高さ” です。

 

 

 

 

10球打てば6割はしっかり当たるんです。

 

 

 

 

とは言え、まだまだ自分のものになってはいませんから、とんでもないミスショットもでます。

 

 

 

 

”ただ、今日は球数に余裕がある。”

 

 

 

僕は、とにかく丁寧に反復練習を行い、少しでも自分のものにしようと取り組みました。

 

 

 

 

そうして迎えたラウンド当日。

 

 

前日の練習はできませんでしたが、何故か気持ちに少しだけ余裕があります。

 

 

 

 

ついに迎えた292ヤードの1番ホール。

 

 

 

Par4のこのコースが一番と言って良いほどの苦手コースで、実は前回のラウンドでは12打も叩いてしまったトラウマ満載のコースです。

 

 

 

だって、ちょうど250ヤード付近のど真ん中にバンカーがあるんだもん。。

 

 

 

その日の第一打って、緊張もしますし身体も回りませんから、今まではどうしても ”手前” から攻めてしまってたんです。

 

 

 

 

でもこの日は違いました。

 

 

 

 

『ミスってもアイアンとウエッジでなんとかカバーできる。』

 

 

 

 

前日の練習でもドライバーの感触はかなり良かったので自信を持ってスイングしたところ、1打目からグリーンエッジ手前15ヤードに付ける280ヤードのドライブに成功。

 

 

 

そのコースで初めてのバーディーが取れた事で波に乗る事ができました。

 

 

 

 

その後はアイアンの練習の成果もあり、パーオン率も自身初の50%越え。

 

 

 

前半終わった時点では+8の44とまずまずのスコアで上がれました。

 

 

 

 

スループレーの良い所は、前半の調子が良ければそのまま行ける事。

 

 

 

 

後半もショートホールでのワンオン率100%と、良い感じです。

 

 

 

 

そんなこんなで後半も残り1ホール。

 

 

 

 

17ホール終わってスコアは83。

 

 

 

 

 

 

 

『”俺もついにここまで来たか。”』

 

 

 

 

目標の90切りが頭をよぎります。

 

 

 

 

 

いえ。

 

 

 

 

 

頭から離れません笑

 

 

 

 

 

 

ドキドキワクワクで迎える最終ホールのティーショット。

 

 

 

 

ロングの581ヤードPar5ですから、当然ドライバーを握ります。

 

 

 

 

これまでドライバーは一つのOBも無く、

 

”いつも通りに打てればそれで良い。”

 

”Par5は1回ミスってOK”

 

 

 

気持ちに少しの余裕を持たせました。

 

 

 

 

 

 

なのに

 

 

 

 

 

 

振り抜いた直後、今まで聞いた事の無い、甲高い金属音が耳に入ります。

 

 

 

 

そして、周囲のざわつく声。

 

 

 

 

 

なんと、テンプラと言って、ドライバーのヘッドがボールの下を潜る事でほぼ真上に打ち上がる現象に見舞われたのです。

 

 

 

 

それでも飛距離は190ヤード。

 

 

 

これなら同伴者のナイスショットともそれほど遜色ありません。

 

 

 

 

僕は気を取り直して第二打目に臨みます。

 

 

 

 

僕が握ったのは、安心の5w(5番ウッド)。

 

 

 

 

いつも通り、力を抜いて滑らせる様に振り抜きます。

 

 

 

 

”カキーーーーーン!” という快音と共にボールは空へ。

 

 

 

 

『んー、ナイスショット!!』

 

 

 

 

 

 

と思われたボールは、傾斜を読み切れておらずOBゾーンへ一直線。

 

 

 

 

 

結局、2回のOBを叩いた最終ホールは+4の9打となり、90切りの夢は儚くも指の隙間から零れ落ちました。。。

 

 

 

 

 

悔んじゃダメなんです。。

 

 

 

 

 

 

今回ばかりは『ゴルフの神様から見放された。。』そう思いながら帰路に着いた時、最終ホールの2打目が頭をよぎりました。

 

 

 

『あの1打が無ければ。。 5wは得意なはずなのに。。』

 

 

 

僕は得意クラブでミスした事にショックを受けていたのですが、突然に ふっ と何かが頭をよぎります。

 

 

 

 

『まさか! ゴルフの神様はOB後のショットでは、調子の良かったアイアンを選択するべきだったと教えてくれたのでは!?』

 

 

 

そう感じたのです。

 

 

 

 

 

確かに、距離は残っていましたが傾斜でライは決して良くありませんでした。

 

 

 

 

そんな中でOBを出した5wを ”握るべきではないぞ” と。

 

 

 

 

 

これから90切りを達成するにあたり、クラブ選択の重要性に気付かせてくれたと感じています。

 

 

 

 

その後の練習でもいい感触で打てていて、今は細かい部分の確認や調整を行う感じになっています。

 

 

練習って嘘を付かないんだなーとつくづく実感しましたが、これを見つけるまでは諦めずに続ける事って本当に難しいんですよね。

 

 

 

何度も気持ちが折れそうになったり、何が悪いのか分からずに迷子になったり、正しい努力ができているのか不安になったり色々します。

 

 

 

 

でも、最後は『出来るようになるまでやる』をどこまで信じてやり続けられるか。

 

 

 

 

ゴルフの神様は、その努力を必ず見てくれてると思います。