なんだかスッキリしない天気が続いています。
週末も子供のサッカーの車出しがありましたが、朝の7時から夕方5時まで拘束されてしまうので、その時間をもっと有意義に使えるように色々と工夫が必要です。
時間ってとても大切ですからね。
話は戻りますが、今建設業で起こってる ”偽装一人親方問題” 。
何が問題になってるかと言うと、”実質的には” 雇用関係が認められる様な働き方をさせていながら、直接雇用はせずに ”一人親方” として請負契約として ”発注” する事で、企業側は社会保険料や雇用保険料などが削減できるというメリットがある一方で、請ける側とすれば将来受け取る年金が減ったり、個別で納税する必要が出てくるなどデメリットが多い点が問題とされています。
メリットとデメリット。
これを考える際に置き去りにしてはならないのが ”根本的課題” が何なのか?という事だと思います。
記事の中では、この問題を解決する為には『建設キャリアアップシステム(CCUS)が有効かのように書かれていますが、果たしてそれが問題の解決に繋がるのかは疑問だと思っています。
と言うのも、CCUSが一定程度の目先の効果をもたらすとしても、建設業界が ”偽装一人親方制度” を『取り入れないといけない理由』が解消される訳では無いからです。
そもそもですけど、企業は ”重すぎる税負担” を嫌ってるんですよね?
そして、直接雇用するデメリットを嫌ってるんです。
『払わないといけないんだから、その分は価格転嫁したら良いじゃない。』
って、それができないから清水建設が大変な事になってるんです。
建設業の価格転嫁って物凄く難しい課題なんです。
そもそもこの様な大手になればなるほど、構想から契約までに数年を要するケースなんてざらですし、更に契約から着工して竣工するまで更に数年かかります。
予め資材の高騰を見越してたとしても、そこまで予知できる人なんていませんよね。
しかもこの問題は最近では小さな地場の工務店でも起こっています。
それを鑑みた時、その様な小さな工務店にまでこの ”CCUS” を導入させる事は果たして可能なのか、そして有効なのか? 僕は大きな疑問が残ると思います。
さっきも書きましたが、根本的な問題は ”重すぎる税負担” に他ならないし、日本の ”雇われ人保護文化” が足枷になってる事は言うまでもありません。
この根本的な課題に目を向けず、新しい仕組みを取り入れる事が ”特効薬” みたいに考えるのは拙速だと思います。
建設業界の課題を『業界特有の問題』と考えるのではなく、日本社会全体が抱える課題と捉えて議論をするべきだと思います。