はま寿し
スシロー
くら寿し
寿しめいじん
かっぱ寿し
お寿司が大好きな日本人にとって一皿100円というそのインパクトは大きく、ここ20年位で急成長を遂げた外食産業ではないでしょうか。
この業界が残した功績は、これまで小銭を持ったおじさんが主なターゲットだった寿司業界に、 ”ファミリー層” という新たな顧客層を生み出した事でしょう。
メニューもデザートが充実しているのは当たり前で、じゃんけん大会やガラポンテーブルに設置するなど子供の取り込みに余念がありません。
でも、ここ最近はスシローの不祥事にもあるように
ちょっと業界全体に異変が起きてきているのではと感じます。
どうも、事業拡大と顧客の獲得合戦に、そろそろ無理が来てるんじゃないかなーと。
ただ、起業努力は分かるんですけど、ちょっと無理が来てる気がするんです。
僕が感じた事は、とにかく一番大切にしなきゃいけない寿司そのもののクオリティーが、どんどん下がってるんじゃないかと。
元々安くてクオリティーの高い商品を提供する事で顧客を獲得して来たはずなのに、原価が上がっても価格に転嫁しにくい業種になってしまっているので、クオリティーを下げるしかなくなってる気がするんですね。
それは、食べ物だけじゃなく、ドリンクも。
焼酎一杯にしても銘柄の記載はなく、恐らくオリジナルと思われるのですが、正直マズい。。
ギリギリのクオリティーで勝負する様になったこの業界が、長く続くとは思えないんですよね。
従業員が労基署に訴えたり、自殺する従業員が出たりと、それってやっぱり歪だと思うんです。
お寿司のクオリティーを上げて、一皿二貫を一皿一貫にしたり、期間限定でイベントをしたりと、涙ぐましい努力をしているのかも知れませんが、結果的には30席程度の寿司屋さんが一番美味しいんですよね。
ウチの近くには『水天』という回転寿司屋があるんですけど、そこはファミリーで気安く行ける料金設定ではありません。
でも、クオリティーがめちゃくちゃしっかりしてるんです。
でも、お寿司ってそれが正しいと思うんです。
元々、鮮度がなければ商品にならないという、難しい食材です。
それが維持できたのは、やはり過去の話ではないでしょうか。
新出店を繰り返す事で利益を出す構造になっているのであれば、それは手詰まりの証拠です。
これから先の経営手腕に期待しましょう。