平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

三代目の不思議

皆さんの会社の経営陣は、同族経営ですか?それともサラリーマン経営ですか?

 

僕の周辺は同族経営が多く、またその殆どが二代目へと事業承継しています。

 

 

僕自身がお付き合いさせて頂いてる二代目さんは凄く優秀な経営者ばかりで、殆どの企業が先代より業績を伸ばされています。

 

これは、時代の移り変わりを経営者目線と消費者目線の両方から冷静に見て来られた結果、『自分ならこうするのに』を実現されてる結果だと思います。

 

それには、もちろん先代からの反対もあったはず。

 

それを押し切って新ビジネスを始めたり、何なら業種転換しようとするのは並大抵ではありません。

 

しかし、その反対を押し切る位のエネルギーを持っているかどうかが、二代目成功のカギになるのではと感じています。

 

 

先代から脈々と受け継がれた優良企業はその後も発展を続け、二代目も60代に差し掛かるところで、後継者問題が浮上してきます。

 

父親から会社を引き継いだ二代目に息子が居れば、必然的に三代目は息子案が浮上します。

 

先代から引き継がれた経営哲学と帝王学は、しっかりと三代目を一人前へと成長させて、、、、。

 

とも行かないのが『三代目』なのです。

 

 

全ては三代目で決まる

 

『長者三代続かず』というように、大変な富豪でも三代目で潰れてしまうというのがことわざにもあります。

 

その事を現代の企業に入り込み、実際に体験されている方の記事がこれです

bcj-co.jp

 

この記事にもありますし、僕も先述していますが、二代目までは初代の生みの苦しみや紆余曲折、隆盛を誇るまでの一部始終を見てきています。

 

しかも、先代が築いたお客様にも可愛がってもらっている可能性もあり、事業承継が比較的スムーズにいく可能性も高くなります。

 

しかし、事が三代目となると、それはそれはなかなかのボンボンです。

 

美味しいごはんと十分な食事。 広い家に大きな車。 何なら留学だってさせて貰えたりします。

 

十分な教育を受けて育ったご子息は、さそや立派な経営者にな、らないのが三代目の不思議です。

 

 

 

三代目は経営のプロになれない

 

事実としては、なれない事はありません。

 

しかし、親父の背中を見ずに外の世界で生きてきた三代目に、その自覚はありません。

 

何なら、先代から引き継いだ従業員さんの殆どは自分より年上でしょう。

 

余程可愛がられているか、経営を一から学んでいて信頼されているかでないと、そうすんなりとは受け入れて貰えるはずもありません。

 

それは、従業員さんだって自分の生活が懸かっていますから、『本当にこいつに任せて大丈夫か?』と不安にもなります。

 

良くありがちですが、大学卒業後は同業他社で数年間修行した後、そこそこの肩書と共に親父の会社に戻り、数年後にバトンタッチするというパターンは黄色信号そのものです。

 

従業員さんの中には、経営に関与したいと考える人だっているはず。

 

特に三代目が若い場合はいよいよそうなります。

 

にも関わらず、古株さんを差し置いて社長にでも昇進しようものなら、『俺たちは頑張っても上が無いんだ』という意識に陥ってしまい、モチベーションはダダ下がりです。

 

会社の本当の意味での発展を考えるのであれば、血縁のみで固めるのではなく、優秀な人材を適材適所に配置する事を公平・公正に検討すべきです。

 

三代目予定者が四代目でも五代目になっても良いんです。

 

ぼっちゃんが、従業員皆から歓迎される形で社長に就任できる事が、一番望ましいと思います。

 

何なら、息子の社長就任自体に拘らず、社長の腹心に育っても良いと思います。

 

何故三代目で潰れやすいのかは、先ほどリンクした記事を読んで頂ければよく理解できると思います。

 

その上で、もう一度言える事は『従業員さんにも夢を与え続ける事』が重要ではないかという事です。