平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

根本的な原因はどこにあるのでしょうか?

♫勉強しまぁっせ引越しのーサカイ

 

で有名な引っ越しのサカイが揺れてますね。

news.yahoo.co.jp

20代の社員4人が、労組を作ったそうです。

 

素晴らしいですねー。

 

それと同時に、記事を読むと逆にサカイの酷さが相対的に浮き彫りになります。

 

なぜ基本給6万円や、制服代の天引きなど、最低賃金を割っていたり本来社員が負担すべきでない部分まで負担させられてるのでしょうか?

 

本当にそれでしか会社の経営が成り立たないのであれば、ざっくり考えるだけでも問題点は2つ。

 

1つ目は、特定の人物の懐が温まっているか、内部留保をため込んでる

2つ目は、そもそも値踏み(値付け)が悪く、適正な利益を確保できていない

 

ですね。

 

社員に経済的負担を負わせないと成り立たない事業って、既に不成立だと僕は思います。

 

安さを売りにするのであれば、件数をこなさないといけませんよね。

 

例えば、社員四人で20万円の引っ越しを請け負った場合、都会の高い賃金体系も加味すると時給は1,200円でしょう。

8時間労働で、一人当たりの日当は9,600円。

燃料費も上がってますから、ディーゼルでも1ℓ140円台で7㎞/1ℓ。

福岡⇔大分が片道120㎞で往復240㎞。

その他車輌の維持費(リースなら月々5万円くらい?)や保険料(車輌保険、損害保険、雇用保険社会保険など)を一人当たりで案分すると月々10万円は掛かると思います。

となると、

4人の日当 38,400円

燃料 34.2ℓ×140円=4,788円

高速料金 往復で8,000円位?

保険料 (100,000円÷22日)×4人=18,180円

リース代 50,000円÷30日=1,666円

で、合計66,634円となります。

 

200,000万円で引っ越し業務を受けた場合、一件あたりの利益133,366円で、本社から支店までの内勤者や管理職までを含めた給料、家賃などの固定費を賄う事は可能なのでしょうか?

 

あまりのもテキトーな試算の為、全然参考にならないと思いませんが、事業計画書を作る時ってザックリとした予想や売上の青写真から描きますよね。

 

これを見る限り、『結構な件数やらんといかんなー』と思いますね。

 

さて、サカイ引越センターの今の値付けは本当に正しいのでしょうか?

誰かの懐だけが温まっていないでしょうか?

 

もう一度考える必要があると思いますね。