JR西が、『このままでは、存続できない』と本音を漏らしてます。
以前の記事にも書きましたが、僕としては『少子化対策』が国策として取り組まれてる、または取り組まれようとしている事に疑問があります。
国のロジックは
出生率下がる→将来の労働人口減る→GDP下がる→国の税収減る→ジリ貧になる→国家存亡の危機!!
ってなってますよね。
でも、別にGDPが国民の幸福度に直結してるとも思えませんし、株価が上がろうが下がろうが、円高になろうが円安になろうが、知ったこっちゃありませんよね。
それよりも本質的に考えないといけないのが、このJR西の問題もそうですが、根本的な問題は ”日本はインフラを維持できない” という現実なんですよね。
右肩上がりに人口が増えてた頃、経済大国と言われるまでに高度の成長を遂げました。
その間、諸外国に追いつけ追い越せとばかりに国土強靭化計画の旗の下、日本中に橋を架け道路を敷いてインフラを整備しました。
先端技術を結集してできた、日本のお家芸の一つが鉄道です。
狭い日本をどれだけ短時間で結ぶかに執念を燃やし、新幹線が誕生。
今では海外にもその技術は輸出される程、日本の運航技術や車輌技術は世界一にまで上り詰めました。
しかし、線路や踏切などの設備は国や自治体が管理し、その設備を民間が借りて運行する海外のやりかたとは違う日本では、その全てを鉄道会社が負担する事になっているため、今回のJR西の様な問題が発生するのです。
では、どの様な議論をするべきなのか?
僕は、『どうやって女性に子供を産んでもらおうか』と言うを議論するよりも、『どうやって日本をダウンサイジングしようか』という議論をする方が、よっぽど現実的だと思っています。
国は、直ぐにお金で解決しようとしますが、お金で解決できる問題とそうで無い問題があるのも事実で、そこの見極めをするだけでも答えは出ると思います。
だって、いくら出産に補助を出したとしても、結婚・妊娠・出産という過程が一般的である以上、恋愛や結婚にまで補助は出せませんよね?
せいぜい税金投入しての婚活イベントくらいではないでしょうか?
それより、日本全体をダウンサイジングする為の解体費用や引っ越し費用など、そっちの方にお金を出す方がよっぽど現実的だと思います。
一時的には、支える労働者が少ない状況が続きますので、支える側としては辛いでしょうけど。
でも、今こそ一人当たりの生産性を高め、収入を増やし、納税額を増やしていける様にする事が、先決だと思います。
そうしながら、並行して日本のダウンサイジング計画を策定すると。
元は国営とは言え、今は民間の一企業に負担を丸投げするのは違う気がしますね。
『電車が無くなったら困る!!』って言うなら、JR西がしっかり利益出るくらいまで乗れば良いだけの話です。
『人数にも回数にも限界がある!!』って言うなら、電車を諦めるか、電車が維持される場所に引っ越すべきです。
ここで、自分に与えられた国民の権利を振りかざすのは野暮だと思いますね。
だって、結局は赤字路線を維持する為には運賃に反映するか、税金を充てるしかないんですから。