平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

許容した覚えは無い。

何かと物の値段が上がってる昨今。

上級国民の方々にとってはどこ吹く風の様で。

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続けて、対ドル円相場が安定的に円安に進むことで、『日本の経済全体にはプラスに作用する』って言ってますけど、今の日本の産業って『作って海外に売る』っていうスキームで儲かるのは、ごく一部の大企業だけですよね?

 

なんか昔、誰かが ”トリクルダウン理論” を持ち出して、『大企業がしっかり儲かれば、その富が下に降りてくる』なんて言ってましたけど、結局大企業はしっかり内部留保を貯め込みましたし、大企業が儲かる為に中小零細企業は更なるコストカットに励まざるを得ず、設備投資も出来なければ人材に投資もできず、ジリ貧というのが今の日本の現状では無いでしょうか?

 

なのに、黒田総裁は

家計が値上げを受け入れている間に、良好なマクロ経済環境をできるだけ維持し、賃金の本格上昇につなげていけるかが当面のポイントだ

なんて悠長な事を言ってます。

 

ならば、

良好なマクロ経済環境を”どうやって”維持するの?

”どうやって”賃金の本格上昇につなげるの?

って事ですよね。

 

『そこがポイントだ!!』って胸張ってるけど、そんな事誰でも分かるわ(笑)

 

入国規制が1万人から2万人に緩和されたとは言えまだまだ少ないですし、頼みの中国人観光客の出足も鈍く、感染症対策を前提とした団体旅行が中心であれば、個人客をターゲットにしてる旅館は苦戦が続くはずです。

 

そんな状況で『円安を歓迎』なんて良く言えたもんだと思います。

 

 

海外から入ってくる物の値段は上がり、外国人観光客の増加は見込めず、儲かる大企業の内部留保は肥大し、個人事業主や零細中小企業は疲弊するというのが見えて透けます。

 

政府が個人や企業に貸し付けた、コロナ融資の返済がボチボチ始まってます。

 

しかも、国が連発した ”支援策” の副作用として、雇用保険料などの費用負担を強いられる事にもなりました。

 

コロナ関連の融資や給付金、助成金は『ゾンビ企業を延命しただけ』という方もいます。

 

”延命” はあくまでも延命なので、いつかは尽きますよね。

 

物価は上がるが賃金は上がらない。

円安で儲かるのは大企業だけで、その大企業は内部留保をバンバン溜め込む。

国の支援策のお陰で中小企業の保険料負担増加。

政治家は自分の腹が痛まない事を良い事に、税金バンバン使い込む。

 

日本ってやばい国になったねー