平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

就労支援事業者も考えを改めないと、やっていけなくなるよね

オミクロン株の感染拡大が懸念される中、日本では水際対策がある程度の成果を出している様で、国内では感染爆発に至っていないのは有難いですよね。

 

 

そのお陰で宿泊業の仕事がかなり戻ってきました。

 

年末まで予約がパンパンで、隙間でお土産系のお仕事をこなしてる状況です。

 

洗車も法人さんが増えたり、広告出した事で個人さんの新規が増えたりと、こちらも大変な事になりつつあります。

 

 

そんな中、高工賃を実現してる弊社の取り組みを評価する声を頂きました。

 

これまで、給付金からの給料(A型)や工賃(B型)の支払いを法律で禁じていましたが、『現実に即す』という建前でグレーゾーンが敷かれ、暗黙の了解として給付金の一部を利用者さんに支給する事業所が絶えないという現実がありました。

 

でも、SICは創業から一貫してグレーゾーンには踏み込まず、事業費として得た収入の中で工賃を支給してきました。

 

今回評価を頂いたのも、作業や障害の多様性を受け入れた上で、高工賃を実現している点です。

 

もちろん、『内職系の作業がしたい』という利用者さんもいますので、そのジャンルの作業も必要不可欠です。

 

しかし、これまでの就労福祉施設はそこに偏り過ぎていたと思っていて、僕はそこに『選択肢を与えたい』と思う様になり、SICを創業しました。

 

 

創業当初は、『作業レベルが高すぎるのでは?』という声や、『これはB型の作業内容じゃない』という声も頂きましたが、それはその人が考えるところじゃないと今でも思っています。

 

結局、言葉は悪いですが

『障害者はこうだ』とか

『いやいや、B型なんだから』とか

やっても無いことを始めから ”無理だ” と決めつけたり、言われた事しかやらない精神まる出しで ”やれない理由” ばかりを探したり、そんなのもう止めようとというのが思いです。

 

ウチは就労継続支援事業所ですが、我々が旅館やホテルの客室清掃に入る事で、『経済を回している』という自負があります。

それは、内職系の作業にも言える事です。

 

出張洗車というジャンルについては、我々が別府という町に新たな市場を作ったという自負があります。

 

仕事を頂く上で、確かに出す側と受ける側の立場に上下がつきがちですが、僕は誠実に対応し、仕事をきっちりやる事で上下は気にしなくて良くなると思っています。

 

しっかりと営業活動し、事業費を増やして、工賃を増やす。

 

『相手の景気が悪くなれば、自分の所も共倒れ』となる事業所が目に付きます。

 

他社の景気に左右されず、自社の事業を持つという方針で就労支援も経営して貰いたいと思います。