半分当たって、半分外れた感じになってすみません。
自民党も議席を落としましたが、野党もゴッソリ議席を落としたので、当たって外れたという感じです。
そんな中、完全にノーマークだったのが維新ですね。
松井代表も頬が緩んで仕方ないのを何とか堪えてましたよね。
維新が受け皿になったのは、政策が明確で情報発信が行き届いていたからに他なりません。
だって、野党であるが故に、政策実現なんて無いに等しいんですから。
その様な野党が躍進したという事は、逆を言えば与党がしっかりと政策や実績を訴え切れなかったという事に尽きると思いますね。
そんな中、僕は有名人お二方の選挙番組に注目しました。
一人は池上彰さんで、
もう一人は太田光さんです。
お二方とも舌鋒鋭く、候補者や党の代表に切り込んでいる姿が印象的でした。
しかし、池上さんは ”的を射た質問” という点において、太田さんについては ”ユーモアを交えた質問” という点において、全盛期に比べるとどうしても陰りを感じてしまったのは僕だけでしょうか。
話は変わりますが、最近の芸能界ではタレントや芸人が ”コメンテーター” としての地位を築いていますよね。
その発言は”芸能人枠” なので第三者的に忖度なく発言できるので、鋭い切り口が視聴者には心地よく映る様です。
そして、その発言がある一程度の評価を得られると、今度は ”文化人枠” なる分野に分類され、発言が更に重宝される様になります。
しかし、タレントや芸人が ”文化人枠” を狙いすぎる傾向に、僕は違和感を感じています。
なぜかと言うと、文化人枠と言われる人たちは、それを狙っていた訳では無いというのが本質なので、狙って行くものではそもそも無いからです。
確かに、歯に衣着せぬ物言いで、確固たる地位を確立している芸能人はいます。
その代表は、今思いつくだけでも
松本人志さん
有吉弘行さん
指原莉乃さん
がいます。
しかし、ここにある様な『思ったとおりをずけずけと言う』を額面通りに受け取り過ぎな芸能人が多すぎるというのが僕の感想です。
話を戻しますと、池上さんも太田さんも、以前はこの三人よりも確実な地位を築いていたハズなのに、今回の番組では完全に違う方向に行ってしまったなーと感じました。
これまでの池上さんは、視聴者の知的好奇心を鷲掴みにし、一時期凄くブレイクしましたよね。
そして太田さんも、師匠の立川談志さんよろしく、ズバズバと発言して相方に突っ込まれるという芸風が人気を博しました。
しかし、どちらも『歯に衣着せぬキャラ』を目指し過ぎた様な気がしてなりません。
最近は、アンミカさんを筆頭に、ブーメラン現象が日常茶飯事に起きています。
これは、例えばお金にまつわるニュースを痛烈に批判した後に、自らがお金にまつわる疑惑の渦中に入るといった事例です。
別に、身辺が身綺麗で、清廉潔白でないと発言してはいけないと言ってるのではありません。
そんな人は世の中にほとんどいないと思ってます。
でも、あまりにもキャラを作ろうとするあまり、ビールの泡の部分だけを舐めてビールの味が分かったかの様な発言をするのは如何かという事です。
『歯に衣着せぬ』
カッコいいですよねー。
なんでも思った事をズバズバ言って、それに賛同して貰える人生なんて最高だと思います。
でも、僕が見る限り、松本さんも有吉さんも指原さんも、周囲に物凄く気を使ってるんですよね。
番組に呼んでくれた人。
番組で共演する人。
そして番組を見てくれる人。
その全ての人にめちゃくちゃ配慮を感じるんです。
しかし、今回のお二方の番組を見ると、周囲が『そこまで言って大丈夫?』という発言がちらほら(太田さんに関しては終始)見受けられました。
確かに、幹事長である立場の議員が小選挙区で敗北するのは、前代未聞かも知れません。
しかし、だからと言って礼を欠いても良いかと言えば、それは違うと思います。
確かに、”特別”も含めて公務員は公僕です。
でも、だからと言って『歯に衣着せぬ発言』の対象として、何を言っても良いという訳では無いという事をわきまえるべきでしょう。
最近の記事で、皇族にも人権はあると書きましたが
政治家にも人権があると思います。(と言うかあります)
その配慮を無くすことを『歯に衣着せぬ』と勘違いしてる人が、余りにも多い様な気がしてならない今日この頃です。