僕は少子化対策は必要無い派です。
『やるなら大胆にやらなきゃ!!』って言うのは分からなくもないですが、”少子化対策に詳しい” というかなり弱めなニュアンスの人の提言をどこまで鵜呑みにしても大丈夫なのでしょうか。
この方は『第一子に1,000万円!!』なんて声高に主張していますが、そんなことは2ちゃんねる創設者のひろゆきさんがかなり前に提唱されていて、何なら彼はもっと大胆に『一人あたり1,000万円』を提唱されるなど、既に擦り倒されている内容です。
それを改めて大学教授が。。
という思いもありますが、どうせ教授やってるなら『本当に少子化対策は必要なのか?』という事自体を検証して欲しいと感じます。
なぜなら、下手すると必要の無い事に『1,000万円を突っ込む』という事になりかねませんよね。
なのに、未だに『本当に少子化対策は必要なのか?』があまり議論されて無いような気がしてます。
少子化対策は『絶対必要』として疑わず、『どうするべきか?』だけが議論されてる事が危ういと。
そしてこちらの教授さんの案だと、どうやら ”第一子” に限定している様にも読み取れますが、もしもそうだとすると全く持って効果は期待できないと思います。
何故かと言えば、夫婦二人で一人の子供を授かったとしても人口的にはマイナス1人だから。
しかも二人目三人目と産めば生む程1,000万円の価値が薄まると。
そんなんが対策になりますかね?
三人以上産んで初めて将来的な人口はプラスになります。
しかも投資期間が余りにも長期過ぎる。
そして全員が立派に成人し、社会人として収入を得た上で安定して納税してくれるところまでがワンセットの対策案って、かなり厳しい博打だと思います。
そんな事より、やっぱり個人的には『人口減に見合ったダウンサイジング』をしっかり議論した方が良いような気がしてなりません。
人口が減れば社会保障費もそのうち下がってきますよね?
『その内、日本無くなっちゃうよ!!』
って言ってる人もいますけど、そもそも無くなっちゃまずいんですかね?
っていうか、本当に無くなると思います?
今の出生率のまま行けば、理論上は数百年後とかには限りなくゼロに近づくでしょう。
でも、今の内から『適正なダウンサイジング』を検討することで、
『人口減った』でも
①社会保障費減ったから消費税削れた
②不便もあるけどインフラ削ったら維持費減った
③田舎の土地を守るの止めさせたら公共料金下がった
④自治体減らしたら国内の議員減った
なんてこともあり得ます。
出産お祝い金なんかはできるだけ手厚くすれば良いと思います。
ここからは個人的な感情になりますが、今から生まれてくる子供にだけ1,000万円は正直解せませんね。
ウチも下の子が小学3年生なので、まだまだお金がかかります。
なのに税金や社会保険料は上がるだけで生活が良くなる気配なんてありません。
その状態で下の世代だけに ”ポンと1,000万円” って、不平等のレベルを超えて命という価値に対する差別でもあると思いますね。
『産みたいと思ってないのに産ませようとしてる』のが少子化対策です。
そしてよくよく考えてみると、”ベビーブーム” が起こったがばっかりに必要以上に人口が増え、国として ”太り過ぎた状態” になってるのではないでしょうか?
政府は今、その時に付き過ぎた ”脂肪” を維持しようとしてるのかも知れないという事を、冷静に考えて貰いたいと思います。