『俺は、海賊王になる！！』じゃない事に最初は違和感がありましたが、今ではしっくりきています。
そんな事はどーでも良いのですが、今回のテーマは
『正しい努力をしてる？』
という内容で書いてみたいと思います。
僕は、先ずは何より『言葉にする』って凄く重要だと思うんです。
これって別に大きな目標とかじゃなくても全然良くて、『今日は絶対に定時で帰ります！！』であっても宣言する事が凄く大事だという事です。
そして次に大事なのが、その目標に向かって『本当に正しい努力をしているのか？』ということ。
43歳になった僕が今から『プロサッカー選手になりたい！！』と言ったとしても、それは現実的には努力で何とかなる範疇を超えてますよね。
結果として大事なのは ”言葉にする事” と ”正しい努力をする事” で、そこに加味するとすれば ”現実的に” という事だと思います。
一つの例ですが、僕のゴルフ仲間で ”100切り” が達成できずに悩んでる後輩君がいます。
話を聞くと、目標達成の為に半年以上前から定期的に練習に行き、コースにも月一以上出ているそうなのですが、それでもなかなか『100が切れない』と。
月一以上コースに出て、尚且つそれを半年以上も続けているのですから、本来なら ”100切りまであと一歩！” かと思いきやベストスコアは110台のまま。
その謎は、彼とコースを回る事で直ぐに気付きました。
『Aくん、ドライバー短く（持ちすぎじゃ）ない？？』
そうなんです。 A君はドライバーでのティーショットが右に左に（特に右）に曲がるのを嫌い、短く持って方向性を安定させる事を選んでいたのです。
A君は、『曲がりにくくなってゴルフが楽しくなった！！』と言ってましたが、僕はその日の夜の（飲み）反省会で彼に
『曲がらない事に重きを置いてゴルフするなら、100切りは絶対無理だから目標にしない方が良いよ』
と言いました。
何故なら、短く握ったA君のドライバーはジャストミートでも200ヤード。
そのドライバーでも多少の曲がりや上がり下がりはありますし、何ならOBも出してました。
考えてみれば当たり前の事ですが、ゴルフは18ホール中4ホールがショート、10ホールはミドル、4ホールがロングで構成されていて、コース形状や個人の飛距離にもよりますが、殆どのアマチュアは基本的にロングとミドルのティーショットはドライバーを使用します。
そんな14ホール。
ミドルコースでも350ヤード以上というコースが殆どで、中には400ヤード近いコースだって沢山あります。
そんな中でドライバーを短く持ち、MAX200ヤードで勝負しても150ヤード以上残すのは必至で、長いミドルになると200ヤードが残ります。
その上で他にも500ヤード以上のロングが4コース来るんです。
どう考えたって絶望的でしょ？？
毎回ティーアップしてドライバーで打てるなら話は別ですが、そんなルールはゴルフにありませんし、バンカーがあったり傾斜があったり深いラフにボールが埋もれたりと、アイアンでも毎回安定したショットが打てる確率なんて殆ど無いんです。
往々にして、ドライバーの方向性を安定させる為にクラブを短く握る人は、その他のアイアンなどでも短く握りがちです。
そうなると、本来の番手より10～15ヤードは必ず飛距離が落ちます。
もっと言うと、正しいスイングができていないという事にもなりますので、様々なライ（芝のコンディション）に対応する事が困難になるのです。
僕は『100を切りたいなら絶対に正しく持って振れるようにならなきゃダメだよ』と強く念を押しましたが、彼は頑なに
『いいえ。僕はこれで頑張ります(｀･ω･´)』と言って憚りませんでした。
これが『正しい努力』ができていない最たる例だと実感しています。
もうどれだけ練習しても、物理的に無理なんです。
400ヤード先のあんな小さなカップに、あんな小さなボールを入れるゲームなんです。
基本的にゴルフは18ホールを72打でパー（±0）ですが、（100切りの）99打で回るのが目標なら1ホールあたりの平均が5.5打で回る必要があります。
そこから考えても、MAX200ヤードの飛距離ではやっぱり無理ゲーなんですね。（全ての打球が真っすぐ思い通りに打てるなら話は別ですが）
『100切りが目標です！！』の宣言は素晴らしいと思います。
後は『正しい練習になっているのか』が大事なんですよね。
”短く持つ” は戦術的な理由（ボールを高く上げない等）で大いに活用しますが、技術的な部分を補完する役割で使うのは、メンタル的にも既に逃げてる事にもなります。
でも、ゴルフはメンタルのスポーツですよね。
『曲がりにくい安心感』はメンタルを良好に保つ上では重要かも知れませんが、本当に100を切りたいのであれば、とにかく練習して自信を付けてメンタルを強く持てる方が良いと思います。
目標が明確であればあるほど、正しい努力が絶対に欠かせないということですね。
