就労支援をやってて遣り甲斐感じるのはやっぱり利用者さんが安定的に通所できるようになったり、できる作業の幅が広がって積極的な姿勢で臨んでくれるなどの進歩や成長が見られたときです。
でも、時には我々の仕事を ”軽視されてる” と感じる事もあります。
我々の仕事を評価する立場にある行政だって、本当の意味で就労支援の現場を知っている訳では無いのに簡単に給付単価を下げたりしてくるし、ハ〇ーワークも自分たちの実績作りの為にこちらには何の相談も無くウチの利用者さんへ求人案内したりしてます。
こんな事されると ”我々は軽んじられてる” と思ってしまいますよね。
今朝も利用者メンバーの一人が僕の所へ来て、
『一般就労の面接に受かりましたので、ここの利用は今月いっぱいにさせてもらいます』
との報告を受けました。
本来なら就労支援者としては喜ばしい事です。
しかし、今回の面接の前に実施された ”職場実習” に関してもこちらには何の相談も無く日程が組まれて実施されたり、2月~3月にかけて行われるはずの面接が先日行われた一回で『採用決定』となったりと、もう何と言ったら良いやら、正直腹が立ちます。
これには採用側の意図が強く出てるんです。
その企業は上場してる小売店企業でして、どうやら今年度中に障害者の『法定雇用率』を達成しないといけなかったそうなんです。
言っちゃ悪いけど ”そんな事” にこっちを振り回さんでよと。
何せ、今回採用された利用者さんはウチの事業所に来て約5か月になりますが、一度も15日以上の通所を達成した事も無く、通所をしても午前中で帰る事を繰り返していた為、支援計画の内容や方法を変えているさなかでのでき事でした。
『病院に行きたいので午前中で帰らせてもらいます』
『市役所に行かないといけないので午前中で帰らせてもらいます』
『腰が痛いので長時間の立ち仕事は難しいです』
そう言ってた彼の就職先は、長時間の立ち仕事が確定してる小売店の鮮魚コーナーです。
この就職が双方にとって ”不幸なミスマッチ” にならないことを祈るばかりです。