今、ニュースになってる『生コンクリート不正問題』。
この記事を読んで、ちょっと思う所が何点かありました。
JIS規格そのものについて
こういう規格って、そもそも何故定めているかと言うと、住宅の様な安全性が求められる物などはその強度などに担保を持たせるために基準を設け、それに適合した物だけを使用させる為にありますよね。
毎回検査する訳にはいきませんから、試験に合格した企業に対しては合格証を発行し、その企業から買う事で基準をクリアした物を購入している形になっています。
しかし、その基準自体が本当に今の時代もそうなのか、そこの検証が必要かと思います。
というのも、『練り混ぜから90分以内に現場に届ける様に定められている』とありますが、果たしてこれまでの全ての現場が、生コン屋から90分以内の立地にあったのでしょうか?
僕もJIS規格に精通している訳では無いので分かりませんが、ミキサー車で運べばOKとか何かしらの条件があるにせよ、グレーゾーンでの運営をしなければならない状況が、少なからず現場にはあったのではないかと思うんです。
しかも、記事を読むと
今回の問題とは全く関係のない別の業者に聞くと、余った生コンクリートを古いものと混ぜることで、場合によって、強度が不足するおそれがある
とありますが、これはJISが実際に強度試験をして、強度が不足するという事が認められた事実なのでしょうか?
記事には、
見た目じゃ全くわからないもの、生コンクリートというのは。
とある様に、見た目が変わらないのに、どの程度劣化しているのかも疑問です。
日本の技術で何とかならんの?新しいビジネスは生れんの?
そして、以前より余った生コンの処分問題は、課題としてあったそうです。
SDGsが叫ばれて久しい中において、日本が
『余った生コンに混ぜれば再利用できる粉!!』とか
『混ぜ合わせから1週間以上持つ生コン!!』とか
『劣化が見た目で分かる生コン!!』とか
技術を結集しても作れないものなんですかね?
何なら、『生コンが余った時点で専門業者が買い取り、別の現場に格安で売る!!』みたいなビジネスは成立しないのでしょうか?
①元々、廃棄処分に課題がある
②混ぜ合わせから90分しか持たない(と言われているが、厳密な試験の結果なのでしょうか?)
③古いのと新しいのを混ぜると、強度が不足する ”恐れがある” と ”言われている”(これも試験が証明しているのでしょうか?)
④見た目じゃ古いか新しいか分からない
もう一回、JIS規格自体を再検証しても良い様な気がしてます。