組織崩壊って、組織内で疑心暗鬼が生じる事から始まる事が多いですよね。
その点から見れば、ロシアは自滅に向かっている様に見えます。
組織のTOPが部下を信じられなくなると、崩壊は間近だと思います。
このケースだと、プーチン大統領に情報を提供する役割を担っていた人が、そもそも侵略戦争を是としていなくて嘘の情報を流し続けたという場合と、事実を伝える事でプーチン大統領の怒りを買う事を恐れて『喜ぶ話』しか耳に入れなかった場合が考えられます。
いずれにしても、ロシア対国連(他国)ではなく、プーチン対国連という構図になっている事に、強い動揺と焦りがあるとは思います。
さて、若い世代の人は、ソ連崩壊は教科書の中身として習った程度ではないでしょうか?
ちょっと復習ですが、ロシアは元々ソビエト連邦という共和国連邦で、その崩壊によって複数の国がソビエトから独立したという経緯があります。
今回攻め込まれてるウクライナも、ソ連崩壊後に独立を宣言した一つであるため、プーチン大統領の歴史観からすると、『ウクライナも元々ロシアの一部』と考えてる節があるようです。
ちょっと余談ですが、僕が8歳の時に ”ベルリンの壁崩壊” があり、11歳の時に ”ソ連崩壊” を目の当たりにしているところ当たり、人類の激動の一部を生きて来たんだなーと実感しますね。
ここで、プーチン大統領の気持ちを少し考えてみましょう。
現在69歳のプーチン大統領。
逆算してみると36歳でソ連崩壊となりますが、彼はロシアの情報機関であるKGBに勤務していた経歴があるそうで、”スパイ” や ”情報工作” など人を欺いたり騙したりする環境に居たんですよね。
そんな激動の中を特殊な環境で生き抜けば、ヒネた性格になるのも何となく理解できる気がします。
そんなプーチン大統領に対して、国際的には『制裁を強める』方向性で歩調を合わせていますが、僕としては『プーチンさん寂しいんじゃないのかなー』と思ってます。
そんな環境で生き抜いた上で大統領まで上り詰めてしまえば、誰かが助言する事も少なかったんじゃないかなーと。
まぁ、助言しても聞かなそうな顔してますけど、制裁一本の今のやり方じゃ良くならない気がしてます。
この際だから、
『プーチンさんよ。ここらで手を引かんかい? 今手を引くなら、国連が中心となってロシア国民の生活を保障するし、国際社会の中で発展できる様に手を貸すよ?』
位の大人な交渉をしても良いと思うんです。
その代わり、『プーチンには大統領を下りて貰って、国連から大統領代理を派遣する』事が条件ですけどね。
もうね、振り上げた拳をどうして良いか分かないと思うんです。
『プーチンさん。 その方が国民も喜ぶし、その英断であなたはロシアの本当の英雄になれるよ?』
と。
制裁って、結局はロシア国民も大変に困る事になります。
長引けば、復活できない可能性だってありますよね。
ここら辺で、ぶつかり合うだけのやり方じゃなく、寄り添って、歩み寄る事が大事なんじゃないかなーと。