平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

『入院疎開』なんて言葉まであるらしい

兵庫や大阪でも、一日の感染者数を更新したというニュースがありました。

 

先日は大分県でも、最高を更新してしまったばかりですが、先の見えない状況には何とも暗い気持ちになりますよね。

 

そんな中、『入院疎開』なる言葉まで生れた様です。

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僕自身としては、どうも ”疎開” という言葉自体に暗いイメージがあるので、あまり好きではありませんが、都内での患者の受け入れができない場合に県外の病院に入院療養する事を指しているようです。

 

 

この記事では、『医療崩壊を招いているのは、小池都知事の怠慢であり失策だ!』という様な内容が書かれてありますが、僕はどうしても『誰か ”悪い人” 』を作る風潮に嫌な感じを受けてしまいます。

 

もうここまで来ると、『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』状態で

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『コロナで国民は苛立ってるのに、飛ばしや言い間違いをするとは何事だ!!』という話にまで発展する始末。。

 

どれも『コロナ感染拡大や医療崩壊は政治の責任』という流れの記事が蔓延してますよね。

 

 

確かに、小池都知事の判断で『病床数を増やす』事は出来たかも知れませんし、その判断ができなかった事は、『行政TOPとして能力の欠如だ』と言われても仕方の無い事かもしれません。

 

では、一体誰がTOPなら余る程の病床数を確保していたのでしょうか?

 

余るほど(若しくはちょっと足りない位)の病床数を具体的に予測し、設置できる人なんてこの世に居ないと、僕は思っています。

 

でも、マスコミが報じる世論やニュースに対するコメントを読むと、

『あいつがあの時、こうしていなかったからこうなった』

『そんな事は分かり切った事なのに、あいつはやってこなかった』

という風潮が殆どです。

 

僕は、小池都知事の政治手腕や手法に疑問を持っていますが、肯定したり疑問を持つのは自分も組織のTOPの一人として、他人の判断基準と照らし合わせる事で自分を見つめ直す事が目的であり、都民では無いので正直どうでも良いと思っています。

 

なので、菅擁護とか小池擁護という気持ちは全くありませんが、今の風潮には疑問を感じています。

 

 

そして、”入院疎開” なんてネガティブワードが並んだ言葉が生れましたが、罹患した人が他県で療養する事って、本当にマイナスな事だけなのでしょうか?

 

もちろん、地方の医療関係者から話を聞けば、

『こっちだって大変なんだから、他県からの受け入れなんて止めて下さいよ!』となるのは当然なので、その報道は正確だと思います。

 

ならば、”受け入れを歓迎する声” は本当に皆無なのでしょうか?

 

病院自体は、基礎疾患などのある地元の人を優先に受け入れるとして、苦境に立たされてる旅館やホテルを使用する事になれば、歓迎する声も聞こえる可能性はあるはずです。(完全消毒までをパッケージにして)

 

僕は、その声も含めて拾って行くのが彼らの言うところの ”ジャーナリズム” の本質ではないかと思います。

 

『街の声を聞いてみた』を新橋のサラリーマンだけじゃなく、様々な業種や属性の人からの声を集めるべきだと思うんです。

 

もし、旅館やホテルの活用が進められたら近所の飲食店だって巻き込めるし、そこに食材を卸す業者だって動き出します。

 

そうなれば、それは果たしてネガティブな『入院疎開』なのでしょうか?

 

補助金や給付金で企業の延命を図るのではなく、価値ある活用を考えて稼働させ、そこにお金が流れる仕組みを作った方が、経済としてのお金の流れはよっぽど健全だと思いますけど。

 

『入院疎開』。

 

そんな言葉が後に、経済を回し始める原動力になる事を切に願います。