いやー、怒涛の3月がやっと終わりました。。
息子の卒業式にワンコとのお別れ。
所属する会の新旧年度の会議からの懇親会に卒業式。
そしてまさかのこのタイミングで次なる自宅の候補物件が出てきた為、手付を打つなどプライベートにも奔走しました。
簡単に振り返っただけでもかなり満載ですが、そんな中でワンコとのお別れの次にショックだった出来事があります。
それは、新規創業にあたって『アドバイスが欲しい』と金融機関からの打診があり、僕が支援者として関わった就労移行支援事業所があるのですが、その事業所の ”不正受給” が発覚し、3月一杯で指定取り消しとなったのです。
不正受給の内容は、職員の配置要件を満たしていない状況で営業を続けていた事と、出勤せずにリモートで事務作業をしていた身内を専従としてカウントしていたというものです。
僕はニュースでその事実を知ったその日の夜に、FacebookのMessengerでオーナーへ連絡を取る事にしました。
内容をザックリ書くと
①開業後に雇用したサビ管に裏切られたこと
②法律に関する認識や知識が欠如していたという事実
③不正認定額+追徴の総額が3,000万円を超える見込みである事
などの話を聞く事ができました。
僕の経験上、サビ管ガチャに外れた事業所が辿る顛末そのものなのでそこに関しては 『ご愁傷様です』としか言えませんが、法律への理解に関する欠如はオーナーとしての資質欠如としか言いようがありませんよね。
そしてその上で、僕はもう一つの ”資質欠如” を疑わざるを得ないと思っていて、それが ”意図的に不正請求に手を染めたのではないか” という事です。
と言うのも、制度の仕組み上、不正請求が簡単にできてしまう仕組みになっているからです。
要するに、通所していない利用者さんを、利用日として請求できちゃうんです。
製造業や小売業なら絶対に考えられない仕組みを ”性善説” で無理やり成立させてるのが、医療や福祉の業界なんです。
簡単に不正請求できちゃう仕組みなのに、敢えて資金繰りが厳しくなる様な仕組みまでセットで組まれてるもんだから、中には ”魔が差す” オーナーが居ても不思議ではないんです。
それは、『僕も然り』と自覚してます。
だって、やっとの思いで指定が取れた後に利用者さんを本格的に集めていき、サービスを提供したとしても入金はその2か月後。
しかも、謎のルールで最初の半年間は ”最低単価” でしか請求できないんですからたまったもんじゃーありません。
そりゃね、”ポチッ” としたくなりますよ。
『(ホントは来てないけど)今日もこの方は利用日っと。』
てね。
だって、できちゃうんだもん。
超簡単に。
事実。
僕も内心では何度か葛藤がありました笑
でも、僕はしなかった。
いや。 正確にはできなかった。
なぜなら、僕は最初からできない仕組みを自ら構築していたからです。
それが、『僕は請求業務を一切しない』という方法です。
だって、魔が差すもん。
人間だもの。
こうしておけば、どうしても不正に手を染めたい時には担当者に指示を出すしかありません。
請求担当者に、『ポチして。。』って言わないといけなくなると。
そんな指示を出した暁には、どんな目で見られるか想像できますよね?笑
そんな十字架背負って生きていくなんて絶対耐えられません。
内部告発でもされれば一発アウトの環境を、自ら整えてました。
しかし、彼はそれをしなかった。
あれだけ強く言ったのに。。
彼は従業員さんを連れて約1週間程の研修に来てくれたのですが、最終日には2時間ほどかけて色々と話をしたんです。
だけど、やってしまったと。
悲しいなー。
勿論、一番悪いのは盗んだ人です。 これは間違いありません。
だけど、簡単に盗めちゃう仕組みを放置してる側にも問題があると思います。
とは言え、やっぱり ”自らへの戒め” ってやっぱり大事です。
善なのか 悪なのか
常に ”善” を選択できる人間でありたいものです。