平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

大学との共同研究で学んだ事

寒い日が続きますねー

最近はDIYで屋外倉庫を作ってるのですが、YouTubeが余り参考にならず。。

 

と言うのも、YouTubeに上がってる動画の殆どが部材を組み上げる動画で、before after ばかりなんです。

 

僕が欲しいのは、その場所の寸法取って部材を割り出して、調達して加工する動画なんです。

 

組み上げる動画ばかり上げてるYouTuberなんて、下手するとその手前をプロにやってもらってるんじゃないかと思うくらい、寸法取りと加工って難しいんですよね。

 

 

なんて愚痴ってしまいましたが、本題です。

 

もう8年位前になるでしょうか。

 

大分大学の(当時の)理工学部と共同研究開発をやった事がありまして、それがビジネスプラングランプリとかで賞を頂くなど一定の評価を頂きました。

 

その時、何が楽しかったかった方言うと、大学行ってない僕がキャンパスに大手を振って行けたという事。

 

各所で学生さんが固まって話してたり、食堂で食事してる姿を見るだけでも『大学って、何か良いなー』と思ったものです。

 

そんな共同研究も2年目を過ぎた頃にビッグニュースがありました。

それは我々の論文が認められて、国際的な学会でプレゼンする機会を得たんです。

 

その報告で先生から電話がありましたが、その時は何かいつもよりよそよそしい感じです。

『いや、ちょっと、今回こんな事がありまして。。』

 

先生は“まさか”と思っていたらしく、エントリーを僕に報告して無かったんです(笑)

 

僕としては大歓迎だったので、『全然気にしないで下さい!』(僕も大分県ビジネスプラングランプリに勝手にエントリーしたんで!)と伝えつつ、『で、どちらで?』と聞くと、

 

『台(フフフ)。台湾で(フフ)。』

 

って。

 

『えっ!?えええーーっっ!?』

 

『是非、一緒に行って頂きたいんです。 こちらでアテンドしますので。』

 

僕はその場で

『是非行かせて下さい。単純に台湾に行きたいです!』と伝えて、書類が届いてから手続きを颯爽と済ませました。

 

当日、飛行機は福岡空港からしか飛びませんので、先生とゆっくりお話が出来たのが僕の財産となりました。

 

先生が大学の先生になられた経緯や、今の学部の課題、僕との共同研究に関してなど、2時間たっぷりお話を頂きました。

 

その中でも、先生が特に熱弁を振るわれたのが、

『産学連携による、基礎研究の大切さ』でした。

 

基礎研究こそ大学の使命であり、それを『産学連携でやること』が何より大切なんだと。

 

確かに、現在のコロナワクチンも、アメリカでは大学の基礎研究がベースになって開発が進み、どの国より早くリリースできました。

 

日本はどうでしょう。

 

もう2年もなるのにワクチン作れてませんよね。

 

これこそ、先生が仰った基礎研究の大切さだと思うんです。

 

先生曰く、

『基礎研究はとても地味で、尚且つ結果が出るか分からない、博打みたいな所がある。 でも、その年代で出なくても、次の年で出る可能性も否定出来ない。 そして、結果が出たとしても、基礎研究が無ければ結果を生かす事も出来ない。 だから、何より基礎研究が大切なんです。』

と。

 

基礎って、スポーツでも大切ですし、DIYで小屋を建てるのにも重要です(そこと一緒にすんなや)。

 

それと同じ様に、研究の世界でもやっぱり基礎が大事んですよね。

 

“地道に”

“コツコツ”

“諦めずに”

“繰り返し”

“失敗から学んで”

 

これは、日本の“美学”とかじゃなく、世界共通の基礎に対する意識ですよね。

 

もうちょっと会社が儲かって、社員さんに給料で還元できたら、大学に寄付でも良いし共同研究でも良いので、何かしらの形で協力したいなーと思います。