新年あけましておめでとうございます。
外出自粛を求められる中での正月でしたが、皆さんどの様に迎えられましたか?
僕はと言えば、とにかくネット通販で美味しそうな物を買い集めて家族で過ごす事に徹しました。
そんな中での正月でしたが、皆さん箱根駅伝見ました?
まさかの10区での駒澤大学の逆転劇には驚きと感動がありました。
前日は、まさかまさか創価大学の往路優勝という事もあり、視聴率は軒並み最高をたたき出したそうです。
今回の箱根駅伝を見ていてとても印象的だったのが、創価大学が襷を繋ぐ場面で、ランナー全員が次のランナーへ笑顔で繋いでいた事です。
他校ではゴール直後に倒れこむ選手が多い中、これだけ笑顔で次に繋ぐ大学を見た事がありませんでした。
出場4回目と、決して強豪とは言えない大学が、短期間でここまで実力を付けたのは、選手間の信頼関係とチームワークだったのではと思います。
さて、その箱根駅伝を見ていて驚いたものの一つに自工会(日本自動車工業会)のCMがあります。
突然始まったそのCMは
国内の自動車メーカーのみならず、ガソリンスタンドや自動車整備工場で働く人など、様々な人々が登場します。
これは、国が2030年を目標に掲げる、いわゆる脱炭酸化への取り組みとして、自動車を電動化(EV化)する流れを受けた物であることは間違いないと思います。
もちろん、ハイブリッド車も含めた計画ですので、2030年を目途にガソリンゼロというものではありません。
しかし、政府が余りにも唐突に2030年を口走った事により、 ”自動車業界は混乱しているよ” というメッセージを発信したかったのだと思います。
もし、本当にいわゆる電気自動車のみになってしまえば、部品点数はガソリン車の半分にも減るそうです。
そして、ガソリンスタンドは廃業を余儀なくされ、部品点数が減った車は修理箇所も半分になる為、整備工場へ駆け込む回数は必然的に減少します。
たった10年しか残されていない中で、国は ”電気” なのか ”水素” なのか、その方針すら絞り込めていない状況です。
こんな乱暴な事は無いと思います。
”脱炭素” を何年後に目指すというならば、その逆算を示しながら産業を保護するべきです。
ガソリンスタンドから水素ステーションへの業種転換を希望するのであれば、その費用の一部を国が負担する事や、部品や技術を新たに構築する必要がある会社には設備投資や研究費を助成するなど、そこまでをワンセットにするべきではないでしょうか。
いずれにしても、部品が半分に減る事は間違いないでしょうから、その産業に関わる人も半分に減らさざるを得ないとは思います。
それが時代の流れとすればです。
観光業に関して言えば、今は潤沢な支援金や融資がドバドバ流れ込んでいる為に倒産件数が圧倒的に少なく済んでおり、これが逆に淘汰を阻んでいると指摘する専門家もいます。
今の日本の経済は、本当の意味での自然競争が一部の産業でしか起こっておらず、談合や癒着、天下りや既得権益の温床でしかないのではないでしょうか。
インバウンドを期待していた事業者は、大きな見込み違いをしていただけです。
それが、コロナ禍という未曾有の出来事であったにせよ、元を辿れば基礎体力も含めた経営力があるかどうかが問われただけに過ぎない様な気がします。
これまでは、より多くの人間が関わる事で生産力を確保していましたが、今の日本は着実に少子化に突き進んでいます。
であるならば、これからはいかに少ない人数で高い競争力と生産力を確保するのか、そちらにシフトしなければ生き残れない事になります。
自工会のCMは、政府に対する強いメッセージを感じましたが、自動車業界としても生き残るという強い気持ちを感じました。
とにかく、経営は一本足では絶対にダメです。
なので、僕も今からお好み焼きを焼く練習をしておこうと思います。