平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

福祉を仕事にする難しさ

皆さん、寝る前に決まってする事ってありますか?

 

僕はお酒を飲む事です。

 

仕事の帰りがけに夕食の買い物をして、(お酒を飲みながら)食事の支度をして、音楽聞き(お酒を飲み)ながら片付けをして、ひと段落ついたらネットニュースやYouTubeを見ながら、やっとゆっくりお酒が飲めます。

 

どこにいても、夜はお酒を美味しく飲むことで次の日に繋がります。

 

最近は少し弱くなってきたのを実感していますので、今は極力美味しいお酒を探して飲むようにしています。

 

 

そうやって、今夜もお酒を飲みながら書いているブログですが、今日のテーマは福祉の仕事についてです。

 

福祉って聞くと、どんな事を思い浮かべられますか?

 

 

 

 

僕はやっぱり、世代的にも

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落合福嗣君ですねー。

 

落合さん若い!!

 

 

大好きだったドラマ。 下町ロケットにもご出演されてた様ですが、全く気付いていなくてすみません。

 

 

そして、福嗣君は好きですが、『福祉』という言葉はどうも好きになれません。

 

なんでしょう。響きが好きになれないのか、言葉に対する世間一般の印象が好きになれないのか。

 

 

 

もちろん、 ”寄り添う” って事は必要です。

 

それは絶対なので、僕もそれは欠かしません。

 

でも、寄り添う=共依存になってはいけないと思うんです。

 

僕がホームヘルパーをしていた時も、僕を指名してくる方もいらっしゃいましたし、拒否される方もいらっしゃいました。

 

利用者さんのより良い生活を求めて寄り添って行くと、やはり個人的な感情が入ることだって否定できませんし、この業界が今より未熟だった頃は、何ならそれが ”美しい” とされ、大手ホームヘルパー事業所のCMにもその様子が描かれたりもしました。

 

でも、実際の現場はそんな穏やかじゃないんですよね。

 

ニコニコしながら清々しい天気の下で、車椅子を押しながら利用者さんと語らう。

 

僕はそんな光景に出くわした事は一回もありません。

 

 

過去の事例なんですけど、利用者さんから指名を受ける事を勲章としてたヘルパーさんが居ました。 

ヘルパー歴8年。僕より3年も経験が長く、その方から教わる事も多くありました。

しかし、その利用者さんとのお付き合いが約5年を迎えた頃、指名してくれる利用者さんが半年の入院の末に、お亡くなりになりました。

すると、そのヘルパーさんが『ホームヘルパーのシフトに、利用者さんの葬儀の準備を入れ込んでくれ』と言ってきたのです。

要するに、『9:00~12:00 〇〇様宅 家事援助』と言った具合に、亡くなった方のお宅へ家事援助で入ると。

管理者は『亡くなった方のお宅へは訪問できない』と言ったそうなですが、『親族の意向』と言って押し切ったそうなんです。

 

そして葬儀の当日、僕はお焼香だけでもと思い駆け付けたのですが、そのヘルパーが親族より出しゃばって式をとり仕切っている姿を目にした時は引きましたね。

 

 

実際のところ、利用者さんのお宅にお伺いすると、基本的には一対一の状況になりますので、自分を指名してくれる利用者さんの所へ行くのは、気持ち的にめちゃくちゃ楽なんです。

 

だって、少々ヘマしても怒られないし、基本的に気持ちを楽にして行けるので。

 

”優しい人に向いてる職業” なんて事も耳にした事がありますが、僕は全然違うと思っています。

 

むしろ、自分の信念やプライベートをしっかり持っていて、周囲の仲間としっかりと連携してチームプレーで臨める人が向いてると思います。

 

利用者さんからすると、自分の生活の一部に他人が入ってくるので、少しでも気の置けない人に見て貰いたいという気持ちが働くはずですよね。

 

その為に、利用者さんはお気に入りのヘルパーさんを囲い込もうとするケースもあります。

 

でも、その時にこそ、『会社としてNOなんです』ってハッキリ言える人が一番向いてると思います。

 

ましてや、自分の仕事を楽にする為に、利用者さんを逆利用するのは以ての外です。

 

 

職業上、どうしても利用者さんと接してる時間は長くなります。

 

なので、自分も少しでも楽に仕事がしたいし、利用者さんも安心できる人に来てもらいたいので、指名に行きがちです。

 

でも、自分たちが接していられる時間って、実は限定的ですよね。

 

①深すぎる感情移入はせず

②接する時間は節度を持って

③チームとして支援に取り組む組織的な意識を強く持ち

④利用者さんからの要望を全て受け入れるのではなく

⑤不平等、不公平が無いかを常に問いかける

 

福祉では、”個人の思い” を捨てるべきだと断言します。