平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

忘年会が減るのは寂しいなー

車を運転する時は決まってラジオを聞いているのですが、この時期の話題として『忘年会やりますか?やりませんか?』というお題がありました。

 

コロナ禍という事もあり、殆どの会社で自粛という回答でしたが、もう一つのお題に

『そもそも、忘年会を含む会社の飲み会は必要か?』というものがありました。

 

その結果、回答者の性別や年代は忘れてしまいましたが、なんと約8割の方が

『必要無い』『参加したくない』『できるだけ行きたくない』

と回答したのです。

 

内容を聞く限り、『必要』と答えたのは40代以上の男性がその殆どを締めていたのも印象的です。

 

では何故、これほどまでに飲み会が敬遠される様になったのでしょうか?

 

回答者の意見としては

『そもそもお酒を飲まないから、その場が苦痛』

『タダで飲み食いさせてやるから仕事頑張れみたいな感じで嫌。奢って貰わなくたって仕事は頑張ります』

『一次会はタダでも、半強制の二次会は自腹なのが嫌』

『話が長く、昔の武勇伝に付き合わされるのが苦痛で仕方ない』

 

という類のものが多くありました。

 

 

分かるなー。分かる!!

 

僕はお酒が大好きなので、タダで美味しいお酒が飲めること自体は大歓迎でした。

なので、それほど苦になる事は無かったのですが、確かに無限ループで続く先輩のお説教は辛い時もありました。

 

先輩から『若いうちは、金は使わなくて良いから気を使え』と言われ、当時素直だった僕は先輩や上司の(10人くらい)好みを全て把握し、お酌をしていました。

 

焼酎であれば、麦・芋・米でお湯割りか水割りかロックか。

 

ビールであれば、麒麟かアサヒか、時折サッポロか。

 

焼酎のお湯割りは、お湯から先に入れるというをお袋の店で働いていた時に教わっていたので、それを会社の飲み会で実行した時には褒められたものです。

 

僕は、無限ループのお説教が嫌ではありましたが、総合的には楽しく飲めるので、飲み会は好きです。

 

でも、『昔がそうだったから』という理由で、後輩や部下には説教したいと思いません。

 

二次会なんかも、行きたい人だけで行った方が絶対面白いし、僕に奢れる余裕がある時しか誘いもしません。

 

 

ラジオコーナーが佳境に差し掛かった時に、パーソナリティが

『そんな風に思わせてる上司や先輩が悪い! 現代に合わせて飲み会自体を見直さなきゃ!!』

 

って言ってましたけど、確かに同じ話をずーーーっと聞かされるのは苦痛です。

でも、それを理由に、飲み会って本当にしない方が良いのでしょうか?

 

詰まる所、参加する若手社員さんのコミュニケーション能力が下がってる事も要因の一つでは無いかとも思います。

 

僕は若手の頃、先輩にも

『その話、さっきも聞きましたよ(笑)』

『また愚痴ってますよ(笑)』

という様に先輩をたしなめていましたが、別に嫌な顔されるどころか、

『わりぃわりぃ(笑)』といって、赤ら顔でお酒を口に含んでいました。

 

という事は、そもそも日頃からのコミュニケーションが取れていないにも関わらず、飲み会という席で急激にその距離を詰めようとするところに無理があるのではと思います。

 

上司も何を話して良いか分からず、場が持たない為同じ話を何度も繰り返す。

部下は部下で、コミュニケーションスキルが足りないので冗談で返せない。

 

そんなミスマッチが起きてる様な気がしてならない今日この頃です。