平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

経営者に必要な資質(素質)ってなんなんでしょうね。

『学歴なんか関係ねぇーーー!!』

 

なんて全く思いません。

 

事実、現実社会では低学歴であれば就職先が限定されますし、高学歴であればその門戸は広がるというのが一般的です。

 

僕も、過去には就職活動をしたことがあるので、学歴の分厚く高い壁が踏破できず、悩んだ事もありました。

 

ただ一度だけ、いや一瞬だけ『学歴なんか関係ない!!』と思えた出来事がありました。

 

その頃は僕が高校卒業してからフリーターを3年した後に入った会社で、社会人として働き始めて3年目で住宅設備関係の営業をしていたところ、飛び込み営業で行った東証一部上場企業のグループ子会社の課長さんに気に入って頂き、営業としてヘッドハンティングしてもらえた事がありました。

 

これは正に青天の霹靂ともいうべき出来事で、総勢5名程度の会社から一気にグループ全体で8万人も抱える企業に迎え入れて頂いたのです。

 

この時は、初めて『学歴なんて関係ねぇーーー!!』と言えましたが、入社した最初のの歓迎会で『学歴派閥』という壁に遭遇しました(笑)

 

でも逆に良かったのは、僕は高卒の為にどの派閥にも所属する事ができなかったお陰で、どの派閥の方からも可愛がられるという特権が生れたことです(笑)

 

そんなラッキーも多かったサラリーマン生活の中では、将来的に『自分が経営者になりたい』なんて考えた事は一度もありませんでした。

 

ただ、自分の母親が居酒屋を経営していたり、叔父も貿易と小売りの会社を経営していたり、おじいちゃんも設計事務所を経営していたりと、周囲を見渡せば意外と独立している人が多かったので、子供の頃から経営に関しては自然と会話を聞いていたのも事実です。

でもだからと言って、興味が沸いたとかっていうのは一切ありません。

 

では何故、経営者という働き方を選択したのでしょうか。

 

それは、ブログでも先述していますが、とにかく自分自身がサラリーマンに向かない事を強く自覚したことと、もう一つは『自分はこの仕事で社会の役に立って、それで食っていきたい』というモチベーションが生れた事が要因です。

 

それと合わせてもう一つ、『経営ってそんなもんじゃないでしょ!!』という、根拠のない反骨心から『真っ当な経営で会社をデカくしてみせる!!』というモチベーションが生れた事です。

 

要するに、色々あったんです(笑)

 

業界に蔓延る悪しき慣習や、怠慢な経営者に蔓延る悪しき思想など、『まともな経営者ってこの世にいないの?』という思いが強く出たのが動機と言うことです。

 

この動機が経営者に必要な資質かどうかは分かりません。

 

でも、僕の中ではこの事がモチベーションかなーと思います。

 

そして、自分で会社を経営するようになれば、いよいよ学歴が関係無いかと言えば、実はそうでもありません。

 

やはり経営者の間でも学閥がありますし、なんなら知識や経験としても大学に行ってみたかったという思いにもなりました。

 

今でも経営者仲間からは『杉ちゃん、どこの大学出たの?』の大卒前提のご質問をしばしば頂きます(笑)

 

これは、裏を返せば ‟大卒程度の学力はありそう” と思って頂けているという事なので、大学の学費が掛かっていない分、『僕ってコスパが良いなー』と思います(笑)

 

もちろん、色んなことを知っているに越したことはありません。

 

でも、僕が心掛けるのは『知識を自由自在に操れる智慧(知恵)を持つ』ことです。

 

知識があふれ出てる人は五万といますが、本当の頭の良さってその知識をいかんなく発揮できるかどうかだと思っています。

 

様々な知識や技能を習得するのにも、やはりモチベーションとバイタリティーが必要ですが、それを継続して持ち続けられる人が、経営者としての資質がある人と言えるのではと最近感じています。

 

知識を得る事自体はとても簡単だと感じていますし、相応の会に所属したり、親が作った会社の中で出世してでも、部下を持てば経験値を積む事もできます。

 

僕が今まで知り合った経営者の皆様も千差万別で、会社の規模はどうあれ人格的に素晴らしい方々もいらっしゃいますし、会社の規模は大きいけど人格的にはちょltuto...という方も勿論いらっしゃいます。

 

何はともあれ、僕はひたすらに目の前で関わって下さる方々のお役に立ち続ける事が目標です。

 

その為には、新しい事に挑戦し続ける事が必要で、その挑戦をドライブさせていくモチベーションが必要です。

 

まだまだ、まだまだ頑張ります。