平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

どっち向いてサービスしてんの?

前にもブログで書きましたが、ウチのバイト君はADHD

ja.wikipedia.org

と診断されており、彼が業務を行う際には様々な工夫が必要です。

例えば出張洗車を行う際や、送迎をお願いする際には必ずグーグルマップでの道案内が必要だったりします。

 

そんな彼が今取り組もうとしているのが

「カエルの養殖」

です。

 

何故カエルの養殖なのか、大いに疑問だったため彼に聞きましたが、彼から返ってきた答えが

「調べれば調べる程、どうも必要無さそうなんですよねー」と。

必要無さそうと感じつつ、まだ調べるそうなので、そっと応援しようと思います。

 

 

さて、最近ちょっと思う所がありまして。

 

僕の人生経験なんてたかが39年ですし、今でも失敗の連続ですが、世の中の仕組みやルールに対してもモヤモヤする事があり、「なんでたったこんだけの事が改善されないの??」と思う事ばかりです。

 

 人生経験が積み上がれば、その人なりの確信も増えていきます。

 

でも、それを押し付けちゃう事に対しては「それはどうかなー」と思います。

 

とある同業他社との飲み会の席でのこと、そこには数社の社長さんや幹部、従業員の方々が出席されていました。

 

出席者の殆どが社長さんだった為、話は1月の売り上げの話に。

とある社長さんが

「ウチは先月に比べて30%の売上減になりそう」と言った事に周囲の社長さんは大きく頷きます。

「ところでスバルさんは?」と聞かれたので

「ウチは年末年始稼働してましたから。それでやっと10%減くらいですねー」というと、それを聞いていた他社の従業員Aさんが

「それって、従業員も正月休み無しって事ですか!?」と食い入る様に質問。

僕は

「僕も含めてローテーションで休んで貰いました」

と答えると、Aさんはすかさず

「それって何か違うと思うなー」と少し呆れたような表情で言ってきます。

「何か違うとは?」と聞き返すと、

「だって、それって会社本位じゃないですか!」と語気を強めます。

 

なるほど、彼は売り上げの為だけに会社を開けたと勘違いしている様です。

 

なので僕は

「できる事なら僕だって正月くらいは休みたいですよ。でも、人が休んでる時に働いた方が手当とか貰えて、利用者さんの工賃が上がるので」と説明しました。

 

これで納得はしてくれましたが、「やっぱりキツイなー」と(笑)

 

僕の視点は常に利用者さんにあります。

 

利用者さんが「稼ぎたい!」「仕事がしたい!!」という事であれば、その思いに応えるだけです。

 

多種多様な仕事を増やし、さらに適正にあった仕事を探す。

 

結局、‟職員”が働きやすい環境を最優先にすると、年末年始・GW・盆休みなど、休日が手厚くなります。

それはそれで大切だと思いますが、我々の仕事は利用者さんの方向を向く事です。

従業員さんの休日は100日以上確保されていますし、週休二日でもあります。

 

この日に休みたいという従業員さんの要望のみを反映させた場合、

「どっち向いてサービスしてんの?」と僕は思います。

 

行政もしかりです。

 

肝心な時にお休みしていたり、手続きが煩雑だったり。

転居の時期が重なる為、手続きにめちゃくちゃ時間掛かったり。

 

そんな中、我らが地元(笑)福岡市がやってくれました。

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転入届に特化した行政サービスの開始です。

 

福岡市は近年、若者にとても人気のある都市で、九州圏内の若者は東京ではなく福岡に行きたがる傾向にあるほどです。

 

それだけ右肩上がりに人口が増えてる中でも取り組まれてこなかったのが転入届の簡素化です。

これは、届を出す人も受け取る側も嬉しいに違いありません。

 

「今までこうやってきたんだよー!!」が大好きな年代の方でも、受け入れやすいと思います。

 

改善って、何か難しく考えすぎな様な気がします。

 

時間が掛かってると思うんだったら短くする事を考えれば良いし、

使いにくいと思ってる事は使いやすくすればいいだけ。

 

皆さんが今左手に持ってるビールジョッキ、本当に飲みやすい形をしてますか?