平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

一本足経営がヤバい理由

『ラーメン専門店』

 

なんと素敵な響きでしょう。

 

僕も大好きなラーメン。できれば最低でも週一で食べたい程、ラーメンが好きです。

 

ラーメン店のラーメンが、美味しいのは間違い無いでしょう。

 

そして、常連さんは好みの麺の固さや隠れメニュー、独自のトッピングをこっそり楽しんでるに違いありません。

 

そう疑わなかった子供の頃、暖簾も看板もラーメン屋だったお店に入ってみると様相は一変。

 

 

なんだかカレーの匂いが。。。

 

 

『なるほど。この店はカレーラーメンなる物が一番人気なのだな。』

 

 

僕は勝手に決め付けて疑う事なく、一番人気な"はず" のカレーラーメンを注文しようとメニューを見ると、

 

 

そこにはカレーラーメンの札が、、、無い。。

 

 

専門店を謳いながら多彩なメニューでお客を喜ばせてる店は少なくありません。

 

しかし、ラーメン屋から溢れ出るカレーの匂い。

 

 

しかも、なかなかの食欲をそそるスパイス。

 

 

僕は振り向き、カウンターに並ぶ常連と思しき男性陣を見て愕然。

 

 

『な、なんでスプーンを持ってるんだ!!』

 

この店、どうやら一番人気は『カレーライス』のだったようなんです。。

 

 

完全にアウェーです。

 

この店にラーメンを食べに来た自分が恥ずかしくなるほど。

 

 

しかし入店しておよそ10秒。

 

 

『やばい!!注文を聞かれてしまう!!』

 

 

僕は焦りました。

 

 

でも、そこはどうやらカレーライスの人気店。

 

 

満席であっ事が幸いして、迷う時間を与えてくれます。

 

『お会計』

 

常連と思しき男性が席を立ちます。

 

『万事休す』

 

もう口の中がラーメンでいっぱいだった僕は、カレーライスの誘惑を振り切りラーメンをご注文する事に。

 

 

そして、程なくして出てきたラーメン。

 

うん。

 

 

 

『普通』。

 

 

なるほど。店主はこの味わいを真摯に受け止めた上で、"カレーライス" へ活路を見出したのだ。

 

 

会社経営していると、ついつい自社の強みを "伸ばそう" と考えますが、売り上げの詳細を見てみると、意外なものが売り上げを牽引してたりするんです。

 

ラーメン店の場合、もしかすると餃子や辛子高菜だったりするかも知れません。

 

『ラーメン屋だからラーメンが売れてる』と思い込まず、メンマや味付き玉子に目を向けてはどうでしょうか?

 

特に "自家製" にこだわってるものがそうです。

 

それは、原価が安いことと、よそが真似できないという二点が最強だからです。

 

実は、オプションが一番利益率が高くて最強だったりします。

 

コロナで外出制限があり、テイクアウトや配達が注目を集めました。

 

でも、これで今まで通りの利益を出してる飲食店は絶対にありません。

 

その理由は、、

 

 

 

"飲み物、のりわけアルコールが一番利益率が高いから" 

 

に他ならないのです。

 

 

要は、今まで飲食店を支えてたのは "美味しい食事" では無く "飲み物" だったのです。

 

 

外食が遠慮される今、自社の本当の強みを再確認してみるのも良いかも知れませんね。