平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

6030問題 引き籠る子供の将来への不安

またしても嫌なニュースが目に付きました。

 

それは、『自立支援事業者』を名乗る業者で、一部では悪質な手口が横行しているようです。

mainichi.jp

どの記事を読んでも、60代の親と30代の子という世代構成になっているのが特徴です。

僕も親が60代で自分も30代の後半なので、とても身近な問題に感じます。

 

悪徳業者と契約し、子が被害に遭うケースを纏めてみると

①親(特に母親)が勝手に契約

②数か月程度の契約で費用が数百万円と高額

③本人の意思に関わらず無理やり連れて行く

④「必ず社会復帰させる」と謳っている

⑤しっかりとしたカリキュラムが組まれていない

等が挙げられます。

 

両親の何とかしたいという思いは分かります。

しかし、情報が絶対的に少ない(インターネットが身近で無い為検索能力が低い)世代にとっては、検索一発で出てくる情報を鵜呑みにする傾向があるのかも知れません。

 

だからと言って放置をしてしまうと、最悪の場合には最近のニュースでもあった様に親が子に手を掛ける事も起こりえます。

www3.nhk.or.jp

最近では大人の発達障害も認識が深まり、

この様な本でご自身や子を客観的に見る事もできます。

 

この様な本を読んでみて『もしかして?』と思う節があれば、病院受診や役所への相談などを行って頂きたいと思います。

 

ちゃんとした診断を受けさえすれば、ウチの様な就労継続支援の利用等、充実した福祉サービスを通じて社会復帰を目指す事も可能です。

 

独自でやっている民間業者に高額な契約料を支払う前に、ぜひ一度立ち止まって頂きたいと思います。

 

ウチでもここ最近は特に引きこもりの相談が増えており、個人にあった支援計画の作成を心掛けています。

 

例えばA君の場合、先ずは本人の希望する日数や時間での支援からスタートし、その上で中仕事が良いのか外仕事が良いのか、複数人での作業が良いか単体での作業が良いのかなど、細かく質問して環境を整えます。

 

そして、通所の日数が増える、安定しているなどの条件が揃ったところで継続を促し、次のステップとしてこれまで取り組んでこなかった作業を提案していきます。

 

そうする事で、彼の場合は月20日程度の通所を実現し、最近では歳の近い利用者さんとも会話をする様にまでなりました。

 

抱え込まず、外部への相談が第一歩になりますので、様々な所にHELPを出してみてください。

 

0977-76-8930 杉本