平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

従業員さんのモチベーションを上げるのは、外部の研修などではありません。

元号の初日が終わりましたが、皆さんは何か新たな決意をしましたか?

 

「転職しよう」や「ダイエットを始めよう」など自分の決意で何とかなる事から、「結婚する!」や「〇〇さんと仲直りする!」など、相手の事情が絡む事など決意も様々だと思いますが、なんか一個位は達成したいものですよねー。

 

さてさて、会社を経営していると従業員さんのモチベーションを高めるって事が重要なのは分かりますけど、その事を目的にわざわざ高い受講料を払って研修なんかに行かせてませんか??

正直、「モチベを上げる」とか、「リーダーシップを身に付ける」という名の研修に時間とお金をかける事って無駄だと思ってます。

 

何故ならば、「そもそもモチベーションを上げるのもリーダーシップを身に付けるのも、研修によるマニュアル通りにはいかないから」です。

 

なので大勢多数が集まる研修会では身に付かないという事を大前提に、現場の事例を元に書いてみたいと思います。

 

【出来ない理由ばかり言う人】

「あー、いるいる。」

という声が聞こえてくるこのタイプ。

 

A「昨日お願いしてたアレどうなった?」

B「あー、その件ですけど、Cさんに相談したらそれだと絶対上手く行かないって言われて、私も良く考えたんですけど、やっぱり厳しいかなーって思って。」

A「。。いや、先ずはそれをやってみてってお願いしたはずなんだけど(少怒)」

B「でも、どこもそれをやって苦戦してるんで、やっても意味ないかと!」

 

という様に、やっても無いのに周りから聞いた出来ない理由を並べる人っていますよね。

 

正直、このパターンって既に厳しい状況なんですけど、この時に僕が使う手法は、「じゃあ、どうしたら出来ると思う?」と言うように、出来ない理由を並べる人に対して出来る理由をポジティブに考えて貰います。

ここで大切なのが、「こうなれば目標達成」というゴールから逆算する事です。

例えば、

「絶対にこの案件は取りに行く」事がゴールであれば、‘利益度外し’ ‘いつになっても構わない’ など、明確なメッセージが必要です。

 

これを繰り返す事で、周囲の出来ない理由を聞く癖を無くし、自分で出来る為の流れを逆算する癖を付ける事が出来るのです。

 

 

【上司に意見する。というより自分の主張を突き通そうとする】

その意見が正しければ良いんですけどね(笑)

 

正直、そもそもそう言う意見が正しかった事は無かったと断言できます。そして、これから先も正しい意見は無いと断言出来ます。

 

何故だと思いますか??

 

それはとてもシンプルで、「部下は上司という立場からの景色を見た事が無い」からです。

どれだけ「一般論」や「常識」や「普通に考えて」という尺度で話をしても、全ての会社で事情が違う以上は同じ尺度で話す事自体がナンセンスなんです。

「こうあるべきだ!」なんて話は、もうとっくに議論されてて、その上で変えられない物を残しつつ、変えれる事を変えてるんです。

 

でも、とりあえず意見を聞かないと、直ぐに「ウチの上司は部下の意見を聞かない!!」「風通しが悪い」なんて言われちゃうので、それも経験則で取り敢えず聞いてるというのが殆どです。

 

とは言え、大切な人材を流出させる訳にはいきませんし、少し位は器が大きいと思って貰わねばなりません。

 

その為の対処法は、「意見を言ってくれる部下に全てを丸投げする。」

です。

その代わり、「責任は全て俺が取るから」という約束が大前提です。

 

部下A「そもそもー、社長っビジョンを話してくれないじゃないですかー。どうやったら自分の給料が上がるか教えて貰わないとモチベがー。」

みたいな話が来た時には、

「じゃあ、何をどうすれば給料が上がると思う?将来的にウチの会社はどうなったら良いと思う?」という様に、ビジョンも給料が上がる仕組み作りも言った本人に丸投げするんです。

それを言うと、大抵の部下は尻込みして「でも、まぁそうは言ってもあーだこーだ」と言います。

その時は、「まぁ、でも会社の事を考えてくれてありがたいよ」と、フォローして下さい。

 

しかし!!

 

もしガチで「やって良いんっすか!?」

ってなった時は、マジで一緒になってやって下さい。あなたの本当の器のサイズが試されますから。

 

この様なケースはよくありますが、共通点は「じゃあ、具体的にどうしたら良いと思う?」

と、根気強く問う事が重要です。

 

大抵の上司と言われる人達はここで感情的になります。

 

怒鳴れば治ると勘違いしてます。

 

特にバブルを生きた方々は。。

 

というのはさて置き、質問を投げかける事が重重要です。

 

正しい投げかけや質問を繰り返せば、相手の深層心理に辿り着きます。

 

その時に、「あ、やっぱり違うな。。」と感じた時はご一報ください(笑)