秋晴れの気持ちの良い朝となりました。
こんな日は、洗車日和なので多数のお申込みをお待ちしてますm(__)m
さてさて、表題の件ですが、
ウチも就労支援事業者として、新規利用者さんの募集をしており、ウチのサビ管さんもいわゆる ‟営業活動” をしている訳ですが、事業所回りをするなかでの報告を受けると 「?」 と思う事が多々あります。
昨日も、ウチのサビ管さんは6件程訪問したそうで、その際にウチの事業内容を説明すると
約半数の相談員さんが
「すごくいい事業ですね」
と共感して頂いても、直ぐのご紹介には結びつかず、
そして残りの半数が
「ウチの利用者さんは厳しいですね」
という反応だったそうで、これもご紹介頂けません。
うんうん。なるほど。
その反応は営業あるあるです。
そして、ウチのサビ管さんからの報告は
「社長、厳しいです!!」
うんうん、そうそう。
これも、営業報告あるあるです。
そりゃそうでしょう。
これは、以前の会社を経営してた時にも、訪問介護事業所と放課後等デイサービス事業をしながら地域相談支援センターを併設していたので、重々承知です。
では、何故相談員さんが自分が抱える利用者さんを紹介してくれないかというと、基本的に各相談支援事業所は、自前で就労支援事業所や訪問介護事業所を併設しています。
その目的は、相談があった利用者を自分の事業所で運営するサービスに適合すれば、囲い込む為です。
なので、相談員さんと話しても、おいそれと紹介してくれない事を前提としなくてはいけません。(中立的立場で、利用者さんの身になって紹介して下さる相談員さんも沢山いる事を付け加えておきます)
そうなんです。
この大前提が、障害者の工賃増加を阻んでる要因なのです。
どこのB型作業所さんも、月額工賃は平均でも8,000円から12,000円程度。
それに対し、ウチの工賃は40,000円以上が可能です。
もちろん、その分作業内容がハードなので、ついていけない方のほうが多いと思います。
しかし、全員が全員、箱折り等の軽作業がマッチングしている訳はありません。
事実、先日訪問した6事業所さんとも
「利用者さんのステップアップは重要」
と答えています。
ステップアップとは、一般就労に繋がる若しくはA型に移行するという事を意味します。
しかし、相談員さんの中には、ステップアップの課程に必要なのは
何より「自立訓練(生活訓練)」
と思い込んでいる節があるようで、
「自立訓練やって欲しい」「自立訓練なら紹介できる」と仰るそうなんです。
では、なぜその事業所さん自身が「生活訓練事業」を実施しないのでしょうか??
それは、上記の厚生労働省の概要にもあるように、業務が非常に綿密で工程が多く、その割には給付金が少ないような気がします。
これでは、補助的事業としてしか実施されず、しかもある程度事業として成立している法人しか運営できない事が分かります。
しかし、相談員さんの中には、就労に就く前の生活の基盤が整っていない為、先ずはその訓練からやる必要があると思っておられます。
では、本当に自立訓練を受けないと就労に結びつかない方ばかりなのでしょうか?
なんだかそれも違う気がします。
先ほどの概要をご覧いただいた方は分かると思いますが、自立訓練の中身は排泄や入浴、調理や洗濯といった日常の訓練であり、確かに基礎は重要です。
しかし、ある程度は訪問介護を利用すれば補う事ができます。
もちろん、排泄に関しては、職場や通所施設でも自力で行える必要があるので、その訓練は必要かも知れません。
しかし、それだけで「今求められているものが自立訓練」と言い切ってしまっていいのでしょうか??
これはただ単に、相談員さんからの視点の様な気がしてなりません。
自分の所に通所してる利用者さんに、月額数千円の工賃しか支給できてない理由を「自立訓練が必要」という風に責任転嫁しているのではないでしょうか?
ウチ「きついけど、高工賃の作業があるよー」
利用者「週一でも通ってみようかなー」
相「あなたは先ず自立訓練でしょ」
ってなってるとしたら本末転倒じゃないですか?
ウチが一般就労の会社ならまだしも、ウチは障害者総合支援法に基づく就労継続支援事業所です。
全てができる方に来て欲しい訳ではありませんし、望んでいません。
ウチに来てからできる事が増える事を目的としています。
‟ステップアップが重要。”
そう仰るのであれば、就労継続支援の中でもステップとなるウチを紹介して欲しい物です(こんな風に書けば書く程ご紹介が遠のきそうですが)