平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

人材不足の解消の鍵は“雇用”契約ではなく“所属”契約!?

人材不足ですねー。

 

物価上がってますねー。

 

最低賃金も上がってますねー。

 

 

さて、皆さんの生活は豊かになってますか?

 

 

これから訪れるであろう諸問題を“〇〇問題”なんて表現しますが、どれを見ても解決の糸口すら見えておらず、これから先の生活も豊かになる気配すらありません。

 

 

はてさて、そもそも問題の根本にある課題って何なのでしょうか??

 

 

これも一口では言えませんよね。

 

 

ただ、僕の経営者としての目線から一つ提案させて貰うとすれば、それは企業が人を雇用する時に行う契約を“雇用”から“所属”に変えてみるというものがあります。

 

 

雇用契約って、雇用主からすると不平等極まりない契約である事は事実です。

 

 

労働者は絶対的な権利を有し、職業選択の自由から基本的には解雇されない権利までも有しています。

 

 

要するに、企業は選ばれる立場であると。

 

 

そこはそれで良いのですが、問題は一度雇ってしまうと企業側からの『ごめんなさい』が法律的には出来ない建て付けになってる事です。

 

それと同じくらいの問題として、同業他社からの“引き抜き”には指を加えて容認するしか無いという現実です。

 

 

医療や福祉に限らず、日本には有資格者が必要な業界が沢山あります。

 

と言うより、資格が必要な業種が殆どです。

 

 

そんな中で巻き起こる人材不足という現状は、小資本の中小企業が圧倒的に不利な状況に陥ります。

 

 

それは資本主義社会では避けて通る事はできませんが、それでも契約という法的な縛りを雇用から所属に変えるだけでも、少しはイノベーションになる可能性があると考えています。

 

 

要は、プロスポーツ選手の様に

①契約金

②年俸

③違約金

④ボーナス

⑤契約期間

⑥移籍金

⑦その他のインセンティブなど

を予め条項に盛り込んだ上で“所属契約”を結ぶと。

 

 

そうする事で、資格を保持してる優秀な人こそ高い契約金や年俸で契約できますし、違約金を設定していれば“移籍”へのハードルが上がるだけで無く、契約がまとまれば元の所属先にも移籍金や違約金が転がり込むと。

 

 

もちろん、“安定性”の観点から考えれば不安定要素となる事は間違いないでしょう。

 

 

それでもこの契約に有るメリットとしては、

①優秀な人ほど年俸上がる

②企業もリクルート活動に掛かる資金を確保できる 

そして何より

③円満に移籍できる

という事が考えられます。

 

 

これから先、大企業であっても人材不足は避けては通れません。

 

そんな時、大企業が生き残りをかけて本気を出して採用活動を本格化すれば、中小企業は太刀打ちできませんよね。。

 

 

もしこの制度が確立されたとしたら、僕は社員さんの移籍金を1,000万円以上に設定しますが(笑)

 

 

その位、中小企業にとっての人材流出は死活問題なんです。

 

 

それと同時に、優秀な人材を育成できた中小企業が大企業に対して自社の従業員を売り込み、移籍金を獲得する事で働く側も企業側もwin-winになるという、新たなマーケットが生まれるかも知れません。

 

 

何れにせよ、人材のアンマッチングを少しでも解消しなければ不幸な雇用は無くならないと思います。

 

 

机上の『新しい資本主義!』なんて捨てて、現実的な施策を考えて貰いたいものです。