『新型コロナウイルス感染症対策の為、ゴール裏での観戦はご遠慮下さい』
これは、息子君達が参加するサッカー大会における、実際にあった保護者への観戦ルールの一つです。
何故かゴール裏が感染率高めという。
ゴール裏にはウイルスが潜んでるというデータでもあるのか、それともゴール裏に人が集まりやすいというのが根拠なのか、何にしても“ゴール裏“に限定しているのは謎です。
そもそも、密を避けたいのであれば観戦エリアを幅広く取り、くっ付かずに済む様にする方が良いと思うんですよね。
Aエリアを禁止エリアにすれば、BCエリアに人が集まる訳で、これはゴミ箱を設置しないからゴミが散乱する原理と同じです。
さて、何故こんな“謎ルール”を作ったのでしょうか?
これは、作った側の気持ちにならないと分からないと思い、その気持ちになって考察してみる事にしました。
【対策やってるの?という圧力】
感染者数が落ち着きを見せてる昨今。
それでも『何も対策やってません』は通らない世の中になっちゃった気がしますよね。
そうなると、『何かしらのやってる感』が大事になります。
しかし、事はサッカーという屋外スポーツ。
しかも選手達は身体をぶつけ合う、まさにコロナ対策無理ゲー代表と言わざるを得ません。
それでも“何かしらの対策”を講じなければならないという圧力は、決して弱まる事はありません。
『んー、どうしよう。。』
運営側の苦しい胸の内が見えてきました。
『もう、何でも良いから“対策っぽい”事書いとこうか。。』
これが本音でしょう。
こんな事を考えてる時間こそ“無駄な時間”なのに、考えてるって馬鹿らしいですよね。
しかも、このルール自体がちゃんと運用されて無いとなると尚更な事ですが、こんなエピソードがあります。
ある保護者がその謎ルールを知らずにゴール裏のスタンドに座っていた所、運営者から注意を受けて移動してました。
しかし、15分もしないうちに別の保護者が同じ場所に陣取った所、今度は誰も注意に来ないんです。
きっちり運用しないルールって、そもそも設定する必要無いと思うんですよね。
『ルールはルールですから!!』って目くじら立てて言い切ってこそルールでしょ。
さて、これで果たして感染症のリスクは下げられたのでしょうか??
成果が検証出来ない時点で、その時点でそのルールは意味を成さないと思います。
ウチの会社のルール作りに関してまたの機会にでも記事にしたいと思いますが、基本的には意味を成さないルールは作らない様にしています。
根本さえ押さえておけば、ルールなんて細かく作らなくても本当は良いんですけどね。