平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

創業するならメインバンクは信用金庫に限る訳

こんな面白い記事がありました。

https://diamond.jp/articles/-/303552

 

僕は今の会社が2社目の創業なんですが、1社目創業時は地銀最大手の大◯銀行をメインバンクにスタートしました。

 

その理由は、僕自身が金融機関に余り詳しく無く、“信金”や“県信”は『銀行じゃないから支援が弱い!』と勝手に思い込んでいた事が要因です。

 

その呪縛はかなりのもので、大◯銀行と色々あってメインバンクを変える際にも、第二の地銀である豊◯銀行に乗り換えた程です。

 

当時の代表取締役が“東京かぶれ”だった事もあり、“銀行信者”しかいなかったんですよね。

 

担当が半年に一回変わろうが、たかだか100万円の融資を断られようが、それでも“何となく”銀行とのお付き合いを続けていました。

 

 

そんな僕が、SIC創業時に“信金”をメインバンクにしようと思った理由は、①資本金が少ない②スモールビジネスから始めたい③ゴルフ仲間に信金の社員がいた 事です。

 

地銀の2社は、先述した様に担当はコロコロ変わるし融資も機械的な感じでした。

 

それを痛感していた僕は、“もっと人間味のあるバンカーと組みたい”との思いがあり、ゴルフで人となりを知っていたバンカーに声を掛けました。

『先ずは1人から、小さく始めたいんですが、支援して貰えますか?』と。

 

相談した相手は僕より7つ年上で、支店長までご経験されています。

 

そんな方でも僕の相談には『杉ちゃん、いよいよだなー。しっかりサポートさせて貰うから!俺が信頼してる部下を担当にするから、ちょっと待ってて。』と。

 

実際に担当して頂いた方は、支店のエースとも言える方。

 

一年もしない内に本店へ栄転されたのはご愛嬌ですが(笑)

その後も引き継がれた方には本当にお世話になりました。

 

 

その後は、嬉しいやら寂しいやら、ウチを担当してもらった方が次々と出世街道を歩まれて、年一で移動されていきます。

 

今年も担当が変わったのですが、今年はそれまでと違って“初の渉外”という新卒2年目のフレッシュマンが担当です。

 

僕は彼に、『ウチみたいな厳しい会社の担当なんて、鍛えてもらってこいという会社からのメッセージだね(笑)』なんて話しながら、幾つも作り溜めた事業計画書を見せています。

 

 

これまで、かなり厳しい資金繰りを強いられてきましたが、今があるのは信金さんのお陰と言っても過言では無いと、本当に思ってます。

 

創業から一年が過ぎた時には、『代表!創業から一年過ぎた事で融資枠が一つ出来ましたけど、ご活用されませんか?』と向こうから聞いてくれたり、こちらから『相談がある』と言えば『今日の午後から行っても良いですか?』とフッ軽を発揮してくれたり、正に二人三脚という言葉がピッタリです。

 

僕は、『行員を育てるのは企業』だと思ってます。

 

それは、例えば僕が融資をお願いする時には事業計画書を作成しますが、担当者はそれを持ち帰って、社内稟議を通す為に鉛筆を舐める訳です。

要は、『お客様の為に稟議を通す』事にどれだけ情熱を傾けられるかが、担当の醍醐味なんですよね。

 

そこに、ちゃんと取り組んでるのが“信金”だと思います。

 

新人さんには先輩行員がしっかりとサポートに付いていますし、やっぱり社風が良いんですよ。

 

 

信金は創業補助金にも強いですし、政策公庫とも太いパイプがありますので、創業の相談なら信金がお勧めです。