平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

日本の少年スポーツに思うこと

ウチには二頭のチワワがいます。

 

去年の夏頃に里親募集があり、名乗りを挙げた事で我が家へ迎え入れる事となって、間もなく半年を迎えます。

 

二頭は誕生日が近く、常日頃から仲良く過ごしてくれていますが、6歳を過ぎてからの環境の変化への対応は大変だったと思います。

 

彼らの犬(人)生も折り返しと思うと、愛おしくてたまりません。

 

1日でも長く、そして幸せに暮らして欲しいと思うのは、家族そのものなんだと思います。

 

 

さて、今日のテーマですが、これはウチの息子がサッカーをしている事によるものです。

 

四人ともサッカーチームに所属させて貰っていますが、上手くなる気配が全くありません。

 

その理由はシンプルで、一つは本人達が自主練しない事、そしてもう一つは、指導者の指導能力が低い事です。

 

自主練に関しては、僕のブログを読んで下さってる方ならご理解頂けると思うのですが、全く強要してません。

ただ、『上手くなった方がサッカー楽しいよ』程度には自主練を勧めてます。

 

そして指導者。

 

大きな問題の本質としては、監督自身がサッカー未経験者って言うのがそもそもあるんですけど、それより問題なのが“スポ根気質”な指導法ですね。

 

 

指導者の口癖に、『考えたら分かんない?』ってあるんですけど、子供達は分からないから習いに来てるんですよね。

 

“自主性を重んじる” という指導法の裏に潜む罠はこれです。

 

本人に考えさせて選択させるなら、大人がより多くの選択肢を大人が示しておくのが前提ですよね。

 

そして、その前に絶対やらなきゃいけないのが “基礎練習” です。

 

サッカーではキック、トラップ、ドリブルが基本です。

 

野球ではバッティング、キャッチング、スローイングが基本ですよね。

 

これが出来ないと、スポーツとして成立しないんですよ。

 

 

キックの延長にヘディング等がありますし、ドリブルの延長にフェイントがあります。

 

しかし、その前にサッカーが "陣取りゲーム" である事を理解させるべきなんです。

 

野球も、バッティングの中にバントやバスターがあり、スローイングの中に送球があり投球がありますが、基本は "進塁ゲーム” なんですよね。

 

守備を固める相手陣地に侵入し、ボールを相手の本丸に入れ込むのがサッカーのオフェンスで、それをいかに防ぐかがディフェンスです。

 

 

これを理解せず、『ほらー、さっきも言ったじゃん!』とか、『そこの相手はお前が見とかないと!』とか、『それじゃーダメなんだってー!何回言ったら分かるの!?』ばかり言っちゃうんですよね。

 

低学年では、とにかくサッカーを楽しむ事。

中学年では、しっかり基礎を身に付ける事。

高学年では、上手くなる楽しみを見つける事が大切です。

 

リフティングが上手いからって、サッカーが上手いとは限りません。

 

でも、色んなバリエーションで蹴れたり止めれたり、ドリブル出来る人は間違いなくサッカーが上手です。

 

勝つって嬉しいですよね。

 

上手くなるって楽しいですよね。

 

上手くなる為の練習って、楽しいばかりじゃないですよね。

 

辛くて楽しくない練習を続けるのって、苦痛を伴いますよね。

 

だったら、『ちょっと練習してみたらできる様になった!』を増やすのが一番なんですよねー。

 

 

変な『礼節を重んじる』っていう風習に習った

 

『グランドに礼!』

『ありがとうございました!!』

 

っていります??

 

『今日一日、応援やお世話をしてくれて、ありがとうございました。 今度はもっと勝てる様に練習するので、また、応援やお世話をお願いします。 気を付け。礼。』

 

『ありがとうございました!』

 

 

って、いらねーーーーー笑

 

 

この前の試合でも、相手の監督さんが試合中に『敵がそこに3人居るのに、どうしてそこに行くんだ!?』って言ってました。

 

それなんです。

 

相手を "敵" って言っちゃうその心理。

 

昭和のオジサンは戦争が染みついちゃって。

 

スポーツなんですよ。

 

 

なので、スポーツを教育の場にしたり、ツールにするのもダメなのに、日本ってそれをやっちゃうんですよね。

 

 

あなたの周りに、『夏休みの宿題終わってない奴は、試合に出さなーい』とか言ってるアホな奴はいませんか??