平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

組織の長はビルド&スクラップが大事

マスコミは、 ”迷走” と ”方針転換” との違いを理解した方が良いと思いますね。

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ようやく10万円一括現金給付で着地しそうですね。

 

僕も前の記事で、クーポン発行に関する事務経費の増加を懸念する旨を書いていましたが、一括現金給付が現実的だと思いますし、その方が助かります。

 

自民党内では、以前の給付の際に『消費が伸びなかった』というデータがあったので、 ”クーポン” というキーワードが出たと思うのですが、それはそれで議題に上げる価値はあったと思います。

 

要は、可能性のある事は一度検討する事が大事なんですよね。

 

勿論、その事により混乱が起こったり、物事を進めるのに時間が掛かったりすることが懸念されますが、会社の経営だって色々考える中で『これ、良いんじゃない?』って事は取り敢えず実現可能かの検討に入りますよね。

 

そして、それは全てが上手くいく訳では無く、どちらかと言えば基本的にはぽしゃるケースが殆どなので、とにかく『ビルド&スクラップ』が大事でなんです。

 

ただ、気を付けなければいけないのが、そのスピード感です。

 

各所への過剰な配慮や無駄な忖度が入ってくると、その判断は更に遅くなりますし、最悪の場合は判断を誤ります。

 

なので今回の件に関して言えば、国民の多くが望む『現金給付』に舵を切ったのは正しいと思いますが、判断が遅くなった事は反省材料でしょう。

 

 

そして、もう一つの問題が、これを ”迷走” と政権批判するマスコミの存在。

 

マスコミは、『覆水盆に返らず!一度口にした事は撤回するな!』とでも言いたいのでしょうか?

 

僕がマスコミに対して期待する事は、事実を伝える事だけです。

 

『誰の発言で首相の判断が揺らいだのか』

『どんな思いからその判断に至ったのか』

『どの様な過程を経て、それを決定したのか』

 

この様な政治判断の過程を国民に伝える事で、国民は

『この政治家は何を基準に判断しているのか』

『この政治家は国民を向いているのか』

『この政治家は保身に走っていないか』

など、政治家を判断する基準が持てますし、選挙の判断基準を持つ事ができます。

 

なので、そこにマスコミ独自の ”迷走” という言葉を付け加える事は、国民に対しての印象操作でしか無いと思います。

 

『これ、この方向性でやろうと思うんだけど、どう思う?』

『いや、それだとお金掛かってしょうがないっすねー』

『んじゃ、費用対効果を見てもこっちだね』

 

なのでそれで良いじゃん。

 

これは、ただの方針転換なので、迷走では無いと思います。

 

 

 

ただ、まだ所得制限などが外れていない様ですが、これが誰の意向なのかが気になります。

 

僕個人的には、議員や公務員、生活保護受給者と年金(障害者含む)受給者を除いて、全員に支給でも良かったのではと思います。

 

そもそも、クーポンというワードが出たのも、『貯蓄に回さない為』というのがその理由でしたよね。

でも、日本の平均年収はここ30年間上がっていませんし、何ならコロナ禍で収入は減ってますよね。

そんな中、貯蓄に回す余裕すらそもそも無いと思うんで、心配ご無用。

無問題なんです。

 

そこでなぜ生保と年金受給者を外すかと言えば、この方々は既に『最低限の生活』が保障されてるからです。

 

母子(父子)手当を受給している家庭でも、労働による収入が大半を占めてる可能性があるので、そこは支給対象かと。

 

もっと言うと、子供が居ない夫婦や一人暮らしの20代の若者も、困っている人は沢山います。

 

ちゃんと国民の方を向いて、声を聞いて、政治に反映する。

 

生活が安定している霞が関で物事を考えるだけじゃなく、そこから抜け出して声を聞いて欲しい物です。

 

何なら、国会議員は全員地元に常駐してもらって、国会はzoomでやっても良いんじゃ無いでしょうか?