僕は以前から、人が2人以上集まればそれは“組織”だと言っています。
家族に始まり、会社や各種団体もそうですが、保護者会などの自分が中心的に所属しないものまで、組織の種類はそれぞれです。
でも、どんな組織にあっても絶対に欠かしてはいけないのが“敬意”だと思っています。
組織には必ず役割があり、担当が居ます。
夫婦2人なら、食事担当や洗濯担当が一般的ですが、子供が居れば風呂入れや宿題を見るのはどっちかなど、自然と決まるものもあれば話し合って決める事もあります。
その時に大切な事は、決まった担当者のやり方にケチを付けない事です。
担当者は、自分なりに色々考えながら行動してます。
それは、効率だったり質だったり、節約だって余念がありません。
その人なりに一生懸命やってます。
でも、そもそも“敬意”が無いと、担当者が一生懸命やってる事には絶対に気付かないのです。
敬意とは、『敬う意思』と書きますが、“意思”というだけあって自然と芽生えるものではなく、自ら意識して持つものと考えるべきなのです。
日頃から洗濯してないくせに、その仕上がりにケチを付けたりするのは言語道断だと思います。
『もっとこうすれば効率良いのに』って言われたら、
『そう思うならお前がやれよ。』
って思いません?
提案してくる人ほど、机上の空論を展開します。
でも実際には、やってる人にしか細かな経緯って知りませんよね?
本人なりに努力して、情報収集して、一つの結論を導き出してます。
それが正しいかどうかは“結果”でしか分かりません。
なのに、やってない人ほど
『それじゃ悪いやろ』
『そもそもだけど、こうすれば良いんじゃない?』
って言いがちなんです。
僕は、社長をしてます。
そして、家では父親です。
それとは別に団体の副会長をしていますし、保護者会にも所属しています。
他にもお誘い頂く事で参加する団体はいくつか有りますが、僕と全く同じ役割も持っているという人は絶対いません。
要するに、その人の辛さやキツさは、本人しか分からないという事です。
そして、そこで重要になるのが“敬意”そのものなのです。
敬う気持ちを持って、相手の立場に立って考える。
これが無いからイジメや自粛警察なるものが出てくるのです。
『こうすれば良いじゃん』
なんて言ってる人は、必ず足元掬われます。
何故かと言えば、人間の一番の強みは“経験則”だからです。
実際には見た事のない景色でも、今ではネットを使えば容易に見る事はできます。
でも、Google earthでその場所の匂いを感じる事が出来るでしょうか?
それは絶対にNOです。
人それぞれ違う環境に居るからこそ、その人の気持ちを慮る事が大切だと思います。
お互いに相手を思いやれる。
そんな組織をSICは求めたいと思います。