ずーーっと前に、ちょこーーーーっとだけ触れた事があるのですが、僕は母体が全国規模の団体で、市内にも支部がある経済団体に所属していまして、今年度はその団体の青年部副会長をしています。(何故正式名称を書かないかというと、その団体を誰かが検索した時に、SEOで自動的にこのブログが検索結果に出ちゃうので)
団体は単年度制で、会長を含めて人事は毎年変わるのですが、この時期になると次年度の人事が動き出すんですよね。
実は、今年度の初めごろに、今年度の会長から『次年度どう?』と打診を受けました。
”会長の最大の役目は、次年度会長を輩出する事” なので、年度当初からその動きは水面下で始まります。
しかし、休会を挟んだ数年前から、僕なりに思う所があった為に即答はせず『考えさせてください』と態度を保留しました。
その時頭にあったのは、『簡単に請け負うと、後々大変な事になるぞ』という過去の教訓です。
どの団体にでも、運営を安定的に行う為の”工夫”が用いられるものですが、それには少なからずの ”精神論” が含まれます。
そんな精神論は、年を追うごとに受け取り方が妙に変化したり、逆に変化しない事も成長の妨げになります。
そのバランスが、ここ数年になっていよいよ崩れてる様な気がしてます。
会長職は本当に大変ですから、その役割を受ける人は周囲に押されつつも、そこに使命を感じて引き受けるのが理想だと思っています。
ですが、そこに『なりたい』や『あいつにやらせたくない』という個人的な感情を表に出す人が増えてきているのを感じています。
結論から言うと、7月上旬の時点で次年度会長は辞退しました。
そして、その決断は正しかったと強く思っています。
辞退の理由は、『次年度の人事がイメージできない』というのがそれです。
次年度の話を貰ってから、辞退するまでに一つの大きなウィークポイントがありました。
それは、その間に開催された会議の時に、僕が目上の人から言われなき叱責を受けた時の事です。
要するに、目上の人責任転嫁されたんですけど、その時に年下の後輩君もその話を真に受けて僕を責め始めたんです。
その後輩君は、休憩時間に僕にこう言います。
『あれは資料揃えて来ないと、そもそも話になりませんよ。』
僕は流石にムカついて
『お前、何も知らんくせに色々言うな。』と。
要は、そもそも目上の人が『俺がやる。』って言ってたのは後輩君は知りません。
その人が揃えてない資料に対して、その人が僕を叱責する。 そこに後輩君が乗っかる。
さて、僕は何故その時に真実を言わなかったのでしょうか?
これこそが、サラリーマン不適合者たる所以(ゆえん)です。
年齢で言えば、会長は僕の1歳上で、目上の人は僕の4歳上。
立場で言えば、会長→目上の人→僕や後輩君。
ここで、僕の気持ちは『目上の人の面子潰しちゃダメだ』との思いから、全てを背負いこむ決意を瞬間的に固めました。
ここだけは妙にサラリーマン気質なのですが、結局の所、これが今の権力闘争に影響を及ぼします。
要は、後輩君は自分が会長になるべく、僕の悪口を陰で言ってるという事が周囲から漏れ伝わるんです。
ここにサラリーマン根性があれば、相手を更に蹴落とす為の行動を起こすでしょう。
でなきゃ、出世街道から脱落しますから。
でも、僕はその動きが見えた瞬間に、『あ、もーいーや。』ってなってしまったんです。
これこそ ”サラリーマン不適合者”。
そして、後輩君が本当の僕を知っているならば、『何か他の理由があるんじゃないですか?』って聞いてくるはずなんです。(もう8年位の付き合いがありますから)
でも、役職に目がくらんだ人間は、自分に都合が悪い人には手を差し伸べません。
自分の役職(立場)に関係無い人には細やかに声かけて票を稼ぎ、影響する人には陰口を言ったりして評判を落としたり、困っていても手を差し伸べない。
僕は、そんな組織が嫌いだからサラリーマンを辞めました。
でも、人として、そういう社会も知る必要があると思って、今の会に所属しています。
でも、もう満足しました(笑)
僕の見立てでは、そういう権力闘争に長けてる人って、経営者というよりはサラリーマンに長けてると思うんです。
でも、そんな人たちが ”若手経営者の集まり” に参加して、尚且つ幅を利かせ、組織としてそれを良しとする。
僕は、サラリーマンを早めに辞めてしまったので、組織の下から成りあがるという経験をしていない事を不足と感じていました。
が、会長から『次年度どう?』と声を掛けて貰えたので、それをもって ”達成” とさせて頂きたいと思います(笑)