平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

どんなに正論でも、通し方を間違うと通らない。

皆さん、言いたい事はちゃんと言えてますか?

 

『これを言ったら相手が怒る(傷付く)んじゃないか』

とか、

『ちょっと立場的に言いづらい』

とか、物事をはっきり言えない事情があったりしますよね。

 

実は、この部分に関して言えば僕は比較的ストレスフリーです。

 

全てを好き勝手にズバズバ言ってるという訳では無いのですが、ある程度言いたい事は言えてます。

 

会議なんかもそうですが、他事業所との共同事業などを行う際にもウチが頭を取らない場合等、条件面などの取り決めに関しても積極的に意見するようにしていますが、基本的には軋轢を生まれたりすることが無いように心掛けています。

 

では、その ”心掛け” とは何かというと

①笑顔で話す

②全体の利益を軸に提案する

③メッセージアプリを使用する時は、相手への感謝の気持ちを伝える

④その発言の意図を明確かつ端的に伝える

⑤良い事と悪い事をハッキリ言う

 

という事です。

 

これには、日頃から周囲に与えている自分のイメージというか、キャラ的な部分も大いにあると思います。

 

日頃で気を付けている事と言えば、『何気ない会話での洞察』です。

 

” 親しき中にも礼儀あり” という言葉がありますが、僕の考えでは『礼儀の度合いには個人差がある』と思っています。

日頃から ”どこまでなら許されるか” のボーダーラインを探り、 極力ギリギリを攻めて距離感を測ります。

そして、笑いの中で段々とボーダーラインを下げていくのです。

 

それを繰り返すうちに、『ある程度の事は言っても受け入れてくれる』環境が整うと考えていますので、何よりユーモアは大事な要素だと理解しています。

 

日頃の何気ない会話の中で、自分の発言への信用度を高める必要もあります。

 

『小さな仕事をキッチリやれない奴に、大きな仕事は任せられない』

という言葉がある様に、日々の小さな積み重ねが重要なのです。

 

発言を委縮したり、自分の発言で失敗を招いてしまったり、はたまた自分の発言で場が荒れる事がある人の傾向は、日頃の信用が無いのに言ってしまう事に原因があるのです。

 

それともう一つ、ド正論を言ってる様でも反感を買うケースもありますよね。

 

この場合に多いのが、

『俺がやった時はこうだった』

『俺が若い時はこうだった』

『俺が昔先輩から言われたのは』

と言うように、それが本当に正しいのかが分からない様な事例を、あたかも正論の様に言ってしまう人は、周囲から反感を買ってる事が多い様です。

 

言われた側からすれば、

『それはあんたの時代の話でしょ?』

で一蹴したい話ですよね。

 

 

会議でもそうですが、 ”先ずは相手の発言を認める” ことが大切です。

『俺の時は』発言をしちゃう人の傾向的には『それも考えられるよね』という感じの ”同意的発言” が少ないのが特徴です。

 

なので、リモート会議などでもそうですが、日頃から頻繁にコミュニケーションが取れない人たちと会話をする時に特に気を付けたいのが

①相手の発言を認める発言をする

②問題点を理路整然と、かつユーモアを織り交ぜて指摘する

③自分なりの改善案を、根拠を持って提案する

④それが誰にとって、どんな利益を生むのかを説明する

 

ここに気を付けた発言を行えば、正論であれば話が通る確率が格段に上がるのです。

 

『失敗をする為の20代』

『失敗の経験を基にトライする為の30代』

『トライの経験値を活かす為の40代』

『経験値を伝える為の50代』

 

僕はまだトライを続けているので精神的には30代ですが、立場的には50代の役割も果たさなければいけません。

 

失敗を恐れずにどんどん経験値を積み上げた結果しか、言葉の重みって得られないんですよね。

 

『今更失敗なんて!!』

という気持ちにもなりがちですが、まだまだトライを続けたいと思います。