平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

政府(とりわけ安倍総理)の対応について思う事

政治的発言はここではあまりしない様に心掛けていますが、これは組織のTOPとしての対応についての感想だと思って頂ければ幸いです。

 

さて、昨今騒がれてます現金給付の件ですが、今の所は一律10万円で着地しました。

 

この決定の際にも麻生副総理の『手を挙げた人には配る』という様な発言が、『相変わらずの上から目線だ』という事で批判を浴びていますが、僕もこの発言には『麻生さんまたやったな(笑)』くらいには思いました。

 

この発言だって、元々は現金給付をご自身の経験からも大反対していた訳ですから、割り切れない気持ちから出たのだと思います。

 

そして、岸田政調会長も、総理の条件付き30万円の現金給付発言&閣議決定の流れを汲んで準備を進めていたところ、公明党の山口代表に押し切られる形でひっくり返った事で随分と気分を害されたご様子です(笑)

 

岸田さんの周辺幹部は『面子を潰された』なんて発言してる人も居る様ですが、この混乱期においての面子話なんてどうでもよくて、早めに気持ちを切り替えて早期給付に全力を尽くして頂きたいなーと。

 

そして、今回の現金給付の件に関しては、『30万円給付します!!』という大風呂敷の後に、『いや、実はこういう条件がありまして、、。』と規模縮小感が否めない感じになり、結果的に一律10万円に着地したという経緯がありますよね。

 

この二転三転振りは野党側にとっては最高の政権批判ネタであり、これを無駄に追求する事で給付が遅れない事を祈るばかりです。

 

確かに、今回の最終決定に至るまでの経緯を見れば『ブレブレ』であり『迷走してる』と僕も思います。

 

しかし、一度閣議決定したものをゼロベースから引っ繰り返すという判断をした事自体は評価しても良いのでは?とも感じています。

 

これまでの政治は『一度言ったことは引っ繰り返らない』のが当然で、その象徴の一つが『給食マスク配布』です。

 

あのマスクを配った直後にこの判断は、ある意味『よくやったなー』という感じがしてます。

 

本当に未曾有の状況である今、トライアンドエラー無しに正しい判断を一発で下せる人なんているのでしょうか?

 

勿論、一国の総理ともなれば判断を一つ誤れば大きな損失を招きかねません。

 

その失敗の一つがマスクの配布ですが、これは本当にまずかったと思います。

 

何せ、僕が会社の経費でマスクを買って、利用者さんに配るのとは訳が違いますから。

 

僕がその判断をするのは正しいでしょうが、一国の総理がする事ではないと思います。

 

 

とはいえ、さっきも書きましたが一発で100%正しい判断ができるの人は存在しないことを前提にした方が良いと思います。

 

僕とて、こんな小さな組織でも判断を誤れば一気に崩壊する可能性を十分に秘めてます。

しかし、100%正しい判断だけをしてきたかと言えばそうではありません。

 

守りたい気持ちが強ければ強いほど、様々な人の顔が浮かび、色んな対策が浮かぶものです。

しかし、それで全ての人が喜んで貰えるかと言えば、やはり『彼方立てれば此方が立たぬ』状況になります。

 

この状況の中では『そもそも論』とか『べき論』とか、誰かを対象として叩くのではなく、本当に建設的な議論をして欲しいなーと思います。

 

『僕だったらこうする』というのは、その判断を下す事のできない人が言う言葉です。

 

その判断を下す立場になった途端に、感覚的にその判断能力は半分以下になります。

 

安倍総理を完全擁護する訳ではない事を念押しさせて頂きますが、小さくとも組織を運営してる立場から見れば、完全否定はちょっと可哀想かなと。

 

安倍総理が褒められると調子に乗っちゃうのかどうかは分かりませんが、褒められて伸びる人もいます。

 

この難局を手を取り合って乗り越えようとする今、周囲の人は安倍総理をちょっと褒めて見て『伸びるのか』はたまた『調子に乗っちゃうのか』、一度試してみても良いと思います。