子供の頃、ラジオのパーソナリティになりたかった事を思い出しました。
中学生になってからというもの、部活が終わって家に戻れば、直ぐに自室にこもってラジオを聞き続け、ハガキ職人のセンス溢れるペンネームにクスッと笑い、『いつか自分も(ハガキ職人になりたい)』という夢を抱くように。
2年に上がる頃には、一日最低一枚のハガキを書くというノルマを自分に課して、受験勉強そっちのけで書いていたところ、一年も経たずにKBCの番組プロデューサーから直電が入る様になり、クイズコーナーや野外収録にも参加する事に。
その頃から、番組制作の面白さを感じたのがきっかけで、パーソナリティになりたいと思う様になりました。
今となると、ラジオも何だか以前よりも自由度が少し下がってる気がしています。
今は今で好きなので、車の中でも会社でもお供は常にラジオです。
だからこそ感じるのは、テレビ程は無いにしても、どこか常に誰かの何かを意識している様なトークに聞こえる部分もあります。
そういう意味では、最近、土曜の夕方に妻と車で買い物行く事があるのですが、その時に放送されてるリリーフランキーさんの『スナックラジオ』という番組はとても気に入っています。
あの独特の切り口と言い回しは、現代で許されるギリギリのラインを、見事に堂々とこじ開けてくれています。
それはむしろ、 ”彼だから許される部分” が大きく、彼以外の発言となると笑えない部分が大半です。
ラジオの魅力って、正にこの部分だと僕は思います。
顔が見えないからこそ、想像を掻き立てる言葉や、ストレートで笑える表現を持ち合わせていないと通用しないと思います。
そんな職種とも知らずに、憧れたなんて思うと無謀だったと思います。
何度か取材という形でラジオ出演を果たしていますが、後から聞くと何の面白みも無く、この仕事にチャレンジしなくて良かったとすら感じた事があります。
今からでも遅くないと思う事は、常に夢を持つ事だと思います。
一年後、どうなっていたいか。
新年を迎えるにあたって、いいタイミングなのでもう一度自分なりに考えてみたいと思う今日この頃です。