平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

JAL&ANAの出向が上手くいくかどうかはここにかかってる

コロナで大打撃を受けた航空業界。

雇用を守る為に、副業という選択肢の他に出向という選択肢を増やしました。

 

出向期間中の給料は受け入れ先が負担するということで、出す側としてはとても有難い形です。

 

しかも、受け入れる側としても接客技術やおもてなしスキルが吸収できるとして、とても好意的に受け入れられています。

 

現状では色んなところがwin-winになりそうな感じもしますが、実際に"派遣される"側の心境は複雑だと思います。

 

というのも、日本はどの職業に就きたいかよりも、どの会社に入りたいかが優先されてきました。

 

その優先順位があるので、

『俺はこんな仕事をする為にこの会社に来たんじゃ無い』

という気持ちになるのも当然です。

 

要は、客室乗務員という仕事に就きたいというより、JALANAといった会社に就職したいというのが本音なんです。

 

しかも、JALANAに就職すれば、客室乗務員という職業柄、海外にガンガン行けるのもステータスもあります。

 

 

でも、実際の業務内容はかなり過酷だと聞いてます。

 

覚える事も実行する事も多くて、尚且つ新たな面倒臭いタイプのお客にも対応しないといけないし、いざという時には自己犠牲も厭わない。

 

そりゃ、海外に行ける事くらいのステータスじゃ足りませんよね。

 

 

それだけ鍛え上げられた方々が、家電量販店で本領発揮できるでしょうか?

 

採用担当から

『不安があるでしょうが、大丈夫です。1週間も現場に出れば商品知識は覚えます!』って言われても、モノを売った事の無い人からすれば不安しか無いと思います。

 

しかも、1週間で覚えるって、自社の社員を馬鹿にし過ぎですよね。

 

何なら、自社の社員よりANAの社員の方が成績優秀だったらどうするんでしょうね??

 

スカウトします??

 

 

接客に関する刺激を受けたとしても、家電量販店の社員がそれをコピペするのは期待出来ないでしょ??

 

行く側と受け入れる側の両方がギクシャクすると思います。

 

そこをどう慣らすのか、そこがポイントでしょうね。