平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

行動には必ず理由(原因)がある

皆さん、物事に取り組むときのモチベーションについて、考えた事はありますか?

僕の場合、過去に勤めた事がある会社で、『モチベーションアップセミナー』なる研修に2泊か3泊で受講させられたて頂いたことがあります。

 

そのプログラムはそこそこ有名らしく、受講生も50人程度が参加していました。

先に受講した会社の同僚は、セミナー講師から『会社に帰ってもどんな内容だったかは絶対に言わない様に』と口止めされていたのですが、そもそも行きたくなかった僕はしつこく内容を問い詰め、『最初、人格否定みたいなコーナーがあるよ』という情報を聞き付けた上で参加しました。

 

初日のスタート時こそ和やかな雰囲気で始まりますが、2時間も経過する頃には、同僚の言っていた ”人格否定コーナー” が始まりました。

 

そこでは泣き出す人や怒って途中退場する人が居る程で、僕も仕事とはいえそこまで言えちゃう講師の人格を疑った凄いなーと思ったものです。

 

その後はグループワークなどが次々とプログラムされている訳ですが、そもそも何故モチベーションを上げなければいけないのかや、セミナーを受講させられるという事は、会社からモチベーションの低い奴と思われてるんだなとか、色々考えながら受講を続けました。

 

結論から言うと、最後はお涙頂戴の感動フィナーレを演出していましたが、どこか冷めてた僕は一滴の涙も出ないまま、そもそもモチベーションを持ち合わせていない僕は、それが上がらないまま受講終了となりました。

 

講師は、『会社はあなたがた個人の為にお金を出して、受講させてくれている。感謝すべき。』という旨の話をしていましたが、僕としては『誰も望んで無い事にお金を使っておいて、感謝しろはないよね。』というのが胸の内の本音でした。

 

行動には全て理由があると思っていますが、それがモチベーションに左右されるものだとすれば、それは間違いだと思います。

 

仕事やらない=モチベーションが上がっていないから

 

ではなく、

 

仕事をやらない=何か理由がある

 

と考えるのが妥当だと。

 

その、何かの理由こそがモチベーションが上がらないからじゃなくて、モチベーションとは別に理由があるから要するにモチベーションが上がらないのだと。

 

モチベーションでしか仕事が出来ない人は、下がっている時には一旦上げる必要が出てきます。 何と面倒くさい事でしょう。

 

自営業者の場合、モチベーションが上がらない事を理由にできます?

 

子供同士が喧嘩するのも、テーブルの上のお茶をこぼすのにも必ず理由(原因)があります。

 

お茶をこぼすという結果を生んだ理由はいくつかありますが、テーブルの淵にコップを置いていたとか、そもそもキチンと座っていなかったとか、必ず何かしらの要因があるものです。

 

モチベーションアップなるものは、この理由(原因)を突き詰める事をすっ飛ばして、気合やテンションだけで乗り切ろうとしてる感が否めません。

 

子供が宿題をしないのであれば、『今日は宿題しないの?ほかにやりたい事があるの?』

と、その行動の原因を質問する事が大切です。

 

彼らにも、何かしらの考えがあって行動してるはずだからです。

 

その先の結果(果)を知りたいのであれば、現在の原因(因)を見なさい という言葉があります。

 

仕事をバリバリやりたい(やって欲しい)と思うなら、それを阻害してる理由を探るのが根本的解決に導く手段だと思います。