平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

自分なりに考える社長と経営者の違い

休日が全く取れません(笑)

 

しかし、これが全くのストレスフリーなんです。

周囲からは、

 

「休まないとそろそろやばい」

「いつかガタが来る」

「自分が気付いていないだけで体は悲鳴を上げている」

 

など、様々ご助言を頂きますが、本当に、全く疲れもストレスも感じていません。

 

その証拠に「社長と経営者の違い」をじっくり考える余裕すらあります(笑)

 

 

実はこのテーマは、前職で副社長をしている時からずーっと考えていました。

 

何故かと言うと、前職で副社長をしていた事が理由にあります。

 

僕が取締役副社長というポジションに就くことになった理由として、お金を出してくれた出資者の意向でその方を社長というポジションに据えたのですが、その後の経営全般は僕が一人で担っていました。

 

そうなると、社長というポジションにいたとしても、それは経営者ではなくただの社長という役職に就いてるだけだと感じたのです。

 

実際、世の中にはプロ経営者と言われる方々がいて、傾いた会社や飛躍を願う会社が外部から経営者を招き入れて社長というポジションをお願いするという事が多々あります。

 

その‟プロ経営者”は発展や再建の請負人として仕事をするのですが、最終的に期待される仕事は‟利益の最大化”です。

 

要するに、「会社を興すだけ」や「会社を引き継いだだけ」の人は社長であり、

「会社の利益を最大化し、発展し続ける力がある人」の事を経営者というのではないかと思います。

 

 

ではここで少し考えてみましょう。

 

ZOZO TOWN創業者の前澤元社長や、退任が決まっている日産自動車の西川社長には、いわゆる‟社長さん”の共通点があります。

 

前澤氏は、ゾゾ創業以来、これまで時代の寵児としてもてはやされてお金にモノを言わせてきましたが、ここにきてソフトバンクに買収されました。

しかも、稀代の経営者に買収されるという‟おまけ”つきです

 

ではなぜ前澤氏は経営者では無いのでしょうか。

 

確かに彼はゾゾを上場まで導いています。

 

何百億というお金を動かしました。

 

でも、彼はゾゾ以外に何かやってますか??

 

もっと言うと、彼の発言で株が上下していて、むしろ彼の発言で株が下がる事の方が多かったと言うのが現実です。

 

自分の発言の重みも知らず、言いたい事を言う事で会社の価値をあっさりと下げてしまう人が果たして経営者でしょうか??

 

西川氏もしかり。

 

あれだけカルロス・ゴーン氏の‟お金”にまつわる疑惑を追及する立場を強調しながら、自ら報酬の事で退くことになりました。

 

彼は日産を発展に導く手を一手でも、いや、半手でも打ったでしょうか?

 

答えはゼロ手です。

 

むしろ、今回の報酬問題での辞任はマイナス要素でしかありません。

 

これはあくまで代表的な例ですが、世の中の零細中小企業でも全く同じ現象が起こっているはずですし、それが従業員さんのモチベーションを大幅に低下させてる要因です。

 

世の中は 社長=経営者 という構図でなりなっています。

 

実際は違いますが、これがイコールなのです。

 

そうなると、全く畑違いの能力の無い娘婿がある日突然‟社長さん”として就任します。

 

元居た会社のお客さんを連れて独立したりします。

 

そして、どちらのパターンでも‟社長面”します。

 

良いんです。社長面したって。 だって、法務局で登記さえすれば社長なんですから。

 

でも、勘違いして欲しくないのは、

 

「経営者になった」という勘違いだけはして欲しくないんです。

 

経営者とは、「会社の利益を最大化し、発展し続ける力がある人」の事を言います。

 

現状維持や、人の褌で相撲を取ったり、軒先を借りて商売をしたり、敷かれたレールの上に乗っかってる人はあくまで‟社長さん”であり経営者ではありません。

 

社長は登記上の役割であり、会社の定款上の役割でしかありません。

 

経営者は、登記上の役割でも無ければ定款にも出てきません。

 

なので、ここで役割をはっきりした方が良いと思います。

 

あなたはただの社長であって、経営者ではありません(笑)