最近になって急激に冷えてきましたねー
先日の湯布院での作業も午前中は雪に見舞われたのですが、気温が上がる午後には雨になったので、昼で撤収する事となりました。
もちろん、そうなると請求できるのは午前中の2.5時間分のみとなり、交通費も頂いていますがメンバーの工賃まで考えるとかなり厳しい事になります。
どんな会社にでも、天候や気候、または流行病や国民性などがリスクになってしまう事が少なくありません。
今、世界中を脅かしている新型肺炎コロナウイルスの猛威により、各地で人的被害が続出している中、経済的損失も大きくなってきています。
特に客船内での感染拡大が進んでしまった豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」の場合、乗客は船から下船する事すら許されず、缶詰め状態になっています。
もしこのまま船上での滞在期間が延びた場合の宿泊費や飲食費はどこが負担するのかなど、病状以外にも不安要素は沢山あります。
そして、昨今顕著になってきた気候変動によるリスクといえば、オーストラリアの森林火災ではないでしょうか。
これも、環境への影響も含めて観光や自然保護の観点からも大きな損害ですが、日本では雪不足によるスキー場の倒産が相次いでいます。
この様に、開業当初は予想もしていない程の気候変動や流行病のリスクにより倒産を余儀なくされる企業は少なくありません。
アパレル国内最大手のファーストリテイリングが運営するUNIQLOでさえ、中国市場からの撤退を表明したほどです。
アパレル業界が、流行病を事業リスクとは思ってもみなかかったというのが本音ではないでしょうか。
いわゆるカントリーリスクというのは念頭にはあると思います。
歴史上の問題が政治的問題に発展し、不買運動などに繋がるケースは想定されますが、流行病となればその感染スピードや範囲なども含めて想定出来ない事だらけです。
バブルの崩壊やリーマンショックなど、いわゆる経済的破綻によるドミノ倒産でも、「こんな企業が影響を受けるのか」と思うほど、巻き込み倒産が相次ぎました。
他の企業さんからたまに言われるのが、
「SICさんは福祉事業だから景気の影響を受けなくて良いですね」と。
確かに、国や地方自治体からの給付金で運営費が賄われているので、請求に誤りが無ければ基本的には入金が遅れる事もありませんし、安定収入とみる事ができます。
しかし、利用者さんの欠席が続いたりすれば売り上げは落ちます。
という事は、今回の流行病だって看過できないのです。
しかも、法律によって運営されてる事業であるからこそ、法律が変わるリスクがあり、給付金の単価だって一方的に下げられるリスクもあります。
これは、国や地方公共団体の財源によるもので、それぞれの税収が下がればそうなるリスクもあるという事です。
一本足経営からの脱却を考えるのは、このリスクを回避する狙いがあります。
先ずは就労支援事業所としての経営を安定させ、内部留保をある程度確保できたら正しく利益分配していく。
これが経営者のお仕事だと思います。