九州もようやく梅雨が明けました。
と言いつつも、梅雨明け宣言直後からジメジメと湿った空気がまとわりつき、夕立の様な雨の降り方が続いています。
そもそもカラッとする事が殆ど無いので仕方ないんですけど、ジワリと出る汗が鬱陶しいですよね。。
そして早くも洗車のご予約を多数いただいていて、一日10件程度のご予約が入ってきてますので、頑張って行こうと思います。
さてさて、昨日は大人向けの起業家セミナーにメンターとして参加してきたのですが、起業への志がある方の共通点がいくつか見えた気がしました。
それは
①やりたい事は決まっている(またはザックリイメージしてる)
②各種関係機関やその業界の先輩から話を聞いている
③自分のビジネスアイデアで解決できる課題も明確である
④でもどうやって起業したらいいか分からない
⑤でもどうやって資金調達したら良いか分からない
という五項目が定番です。
そして、別府でのビジネスアイデアのキーワードになっているのは、
①少子化・子育て
②高齢化社会に関する問題(介護、免許返納、独居など)・過疎化
③空き家
④観光・インバウンド
といったところです。
どれも解決すべき喫緊の課題である事は間違いありませんし、このキーワードがビジネスで解決できるのが永続性の観点からも必要だと思います。
なので、是非とも実現して貰いたいところなのですが、アイデアをプランに育て上げる過程で陥りやすい罠があります。
それは、
「今現在、何が理由で解決されない状態が続いているのか」を突き詰める事をせずに、
「これをこうする事で解決できます!」という事ばかりを考えてしまう事です。
空き家を例えて言うと、
「何故空き家が増え続け、放置され続けてきたのか。」
その根本を徹底的に突き詰めず、
「増え続ける空き家をこんな風に活用します」
ばかりを考えてるという事です。
結局のところ、どれだけ素晴らしい活用アイデアを着想しても、根本的課題の(空き家の場合は法律面も含めて)解決を図らなければ、絶対に実現しません。
少子化対策も高齢化対策もそうですが、
「人口が増え続ける事だけが本当の解決策なのか」
という視点の議論も必要だと思います。
例えば、日本とオーストラリア。
単純に比較した場合では
人口
オーストラリア:22,268,384人(約2,227万人)で世界第52位。
さて、日本はどうかと言いますと…126,535,920人(約1億2,654万人)で世界第10位。
順位だけ見れば分かりづらいですが、日本はオーストラリアの5倍以上も多くの人が住んでいるのです。
では、その土地の大きさはどうかというと…
面積
オーストラリアは7,692,024km2(約770万km2)で世界第6位の広さ!
日本…377,962km2(約38万km2)で世界第62位。。あれっ、日本ちっちゃい…
※参考資料
と言うように、
そうなんです。日本はオーストラリアの約20分の1くらいの大きさでありながらオーストラリアの5倍もの人口のある国。小さくて人の多い国、人口密度は337人/km2。
それに対してオーストラリアはどういう国かというと、日本の20倍以上の土地の広さを有しておりながら、人口は日本の5分の1.つまり広くて日本と比べたら人が少ない国なのです。人口密度は2.8人/km2。
日本って国土めちゃくちゃ狭いのに、人がギュウギュウに居る状態なんですよね。
国土の広さで単純比較はできませんが、いつも内心では
「そんなに人口いる?」って思ってます。
もちろん、年金や介護保険、社会保障料などを色々考えると、支える側の母数が必要と考えるのは普通の事です。
でも、それってあくまで普通の考え方であって、天才的発想ではありません。
要するに、天才的発想ができない人たちが政治をしてるって所に問題があるとも言えるのです。
そうなってくると、「ホントにこの人たちに日本を任せて良いの?」とならなきゃいけないし、ちゃんと選ぼうととなるのが根本的解決の一歩だと思います。
そうなると、政治的絡みになるのでビジネスプランの時点で盛り込む必要はありませんが、それに近い位の掘り下げはするべきだと思います。
結局の所、事業を行う場合には法律に縛られる事が多く、自由経済とはいっても制限がめちゃくちゃあります。
その事を十分に理解しながら考察し続けないと、ちゃんとしたプランにならないと思います。 ある程度思いついた時点で書面に落とし、そこから根拠をつけ足したり数字の根拠を示したりしていきますが、何度も言いますけどこの時に是非やって頂きたい事が「今の課題は何故課題となったのか。そして何故解決していないのかという理由を深く掘り下げる」という事です。
課題はそこそこ前から顕在化しています。
という事は誰かが解決を図ろうと考えたであろうし、動いた人も居たかも知れません。
でも、解決していないのです。
プランに育てる過程で罠に陥らない為にも、ぜひここを掘り下げてみてください。