平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

嗚呼、高き1万6千円の壁

今週も、新規の見学が4件と、利用契約が1件ありますので頑張っていきたいと思います。

 

2月末時点での利用者数が2名だった事を考えると、7月時点での20人はなかなかの伸び率だと思います。

 

その特徴としても、室内作業希望者が増えた事で作業効率や生産能力も上がり、新たな仕事を増やす事が出来そうです。

そしてやはり、女性が増えた事が何よりです。

施設全体が明るく、華やかになります。

 

もっともっと、女性に喜んで頂ける作業を獲得してきたいと思います。

 

 

さて、以前も記事に書いた事がるのですが、利用者さんの中には生活保護の関係から月額収入16,000円にこだわる方がいらっしゃいます。

 

16,000円を超えると保護費が減らされるから、時間数を抑えたいと。

 

この相談がうっすら聞こえ始めた当初は、こちらも時間数の調整を行う事で対応していましたが、やはりステップアップに繋がりません。

 

かと言って、生保からの脱却を目的に保護費以上に収入を得ようとすると、かなりの労働量をこなさなければなりません。

 

体調面を配慮して週3~4日程度の通所をした場合の月額平均工賃は、優に30,000円を超えてきます。 そうなると、月額16,000円を超えてしまう上に保護費が減ってしまって収入が実質的に増えないので働いた実感が湧かないというジレンマ。。

 

かといって、単価を下げてしまうのはスバルとしての目的を考えても本末転倒で、そこは維持するしかありません。

 

こればかりはどうしようもありませんが、今後もこの課題は付きまとうと思います。

 

僕が一番懸念するのは、生活保護受給者が行政に対しても嘘をつき始める事です。

 

過去にも、調子が良い時に現場作業員として日当日払いで収入を得ていながら、それを申告していないというケースも目の当たりにしました。

 

これは、受給者本人の『生活を少しでも豊かにしたい』という願望から来るもので、その願望自体は否定できません。

 

しかし、制度が収入を得る事自体を制限してしまってる状況にある今は、そうせざるを得ないというのが本人さんの主張でしょう。

 

本当に難しい問題だと思います。

 

でも、これって本気で取り組めば、この歪だって解消できるはずですし、出来る手段を僕自身も発案済みです。

その案が完ぺきとは思いませんので、後々の修正や変更は必ず起こります。

 

しかし、トライアンドエラーを繰り返せばいいだけなので、その一歩を踏み出すかどうかだけなんですけどね。

 

何とか良い方向に行く事を祈るばかりです。