平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

リフォーム会社のコンサルタントに入る事になりました。

B型スバルで最近受注した事業の中に、賃貸物件の共有部分の清掃事業があります。

 

現在、月に一回程度の清掃で15,000円以上20,000円未満という金額で外注されてるそうですが、家賃収入の様に利益の上限が決まってるビジネスの場合はいかに原価(固定費)を下げるかが肝になります。

 

そこで、スバルでの清掃をご提案したところ、『これなら月二回お願いしたい!!』と即答され、6月から清掃に入らせて頂く事になりましたが、このご縁が元でオーナーさんとやり取りする内に

『杉ちゃんに折り入って相談があるんだけど、、。』といつになく神妙な面持ち。。

 

お話をお伺いすると、オーナーさんが現在保有する賃貸物件は6件あり、その物件に空室が出るたびにリフォームをかけているそうです。

が、実はそのリフォームもご自身で会社を持たれて社長さんを雇い、自社で回しているとの事ですが、自社物件も6件となると仕事量も限られてしまい、外からの仕事を受注しても6月までの繁忙期を過ぎてしまうとその後の約8か月間は殆ど仕事が入らず。 

年間通してそこそこの赤字が膨らんでしまっているそうです。

 

その事情を踏まえて『杉ちゃんには閑散期でもある程度仕事が取れる仕組みを作って貰いたいんだけど、、、。』と。

 

『なるほどですねぇー』と少し困った時のサラリーマンの口癖を挟みつつ、

『少し時間を下さい』とお伝えし、お請け出来るのか戦略を考えてみました。

 

その後もオーナーさんや社長さんとお話する中で浮かび上がってきたキーワードが

『何でも出来るけど、何も特徴が無い』という事です。

 

周囲を見渡せば、小さな工務店さんも含めてリフォーム会社は沢山あります。

 

その中でも小さな工務店さんはどうやって食って言ってるかと言うと、小さな仕事でも年間通して回して貰える口があるのです。

 

大きな会社さんは自社で営業できるため、公共工事も含めて比較的大きめな案件を受注しています。

結局のところ、大きな会社が受注して、小さな会社が下請けする。

 

まぁ、当たり前と言えば当たり前の構図なのですが、今回ご相談頂いた会社が今更下請け業者に混ぜて貰えるとは到底思えませんし、オーナーさんも大手からの下請け一本足は避けたいとの意向があります。

 

であるならば、自社で強みを持って営業するしかありません。

 

しかし、自社の強みを持つと言っても、『何でも出来ます!!』が染みついてる以上、何が強みなのかぼやけてしまいます。

 

そこで僕が提案したのが、『床のバリアフリー工事に特化するのはどうでしょう?』というものです。

もちろん、ただのバリアフリー工事ではなく、部材にも特徴を持たせます。

 

別府市内は、築30年以上のマンションや戸建てが多く、その物件のドア周辺の床には高さ2センチ程度のトラップが仕掛けてあります。

若い頃は気にも留めなかったこの2センチが、高齢化と共に高い壁になります。

 

そこをターゲットに、バリアフリー工事のご提案です。

 

そこで

①ターゲットを明確にすることで、チラシの内容がぼやけないのでは?

②工事内容を絞る事で工具が絞れるのでは?

③工事内容を絞る事で部材のロット数が確保できるので単価が安くなるのでは?

④工事内容を絞る事で作業効率が向上し、少ない人数でより多くの案件をこなせるのでは?

という仮説を立てました。

 

後はお得意のトライアンドエラーです。

 

何でもできるって、一見すると万能タイプが協調意外と自分の強みを消してしまうキーワードだと思います。

先ずは商品を絞り込んで営業活動をして、お客様の反応を見極める事から始めていきたいと思います。