僕は基本的にビジネス本は読みません(笑)
でも読書自体は好きなので、タイトルに惹かれた場合にはビジネス本も手に取る事があります。
そんな僕が以前読んだ本のタイトルは、作者の名誉の為に伏せる事にします。
その本はあるコンサルタント(ショーン・Kではありません)が書いた本で、自分がお付き合いのあるエグゼクティブな方とのお付き合いから学んだことをテーマにしており、そこから様々な共通点を学んだといった内容でした。
数ページ読み進めた所から‟自分の人脈の広さ” や ‟エグゼクティブとお付き合いするにはそれなりの知識が必要” アピールが始まった為、少しうんざりしていましたが僕もその‟共通点”を学ぶべく、我慢して読み進めていました。
ところが、その本を100ページ弱読み進めた所で、僕は栞も付けずに閉じ、本棚の肥やしにする事を決めました。
その理由は、こんな内容が書かれていたからです。
『僕は、ある企業の経営者から会食に誘われて指定されたお店に行ったところ、たまたま以前から行ってみたかったお店だったのですが、どうも高級そうで敷居が高く、入るのに勇気がいりました』と。
これまでエグゼクティブとお付き合いする為にはそれなりの知識や人脈や経験が必要と散々書いていた作者が、‟敷居が高い” の使い方を間違えていたのです。
確かに、巷では 敷居が高い=入りにくい という使い方をする人が多く、そう勘違いしてる人は沢山いますし、僕の周囲で間違って使っている人がいてもいちいち指摘なんかしません。
でも、やはりそこは本を書いている人の責任と言うか、エグゼクティブとの付き合い方と題して自分の知識の豊富さをウリにしているのであれば、そこは間違っちゃいかんでしょ、と。
もし、分かりやすくする為にそう書いたとでも仰るなら、『高級そうで腰が引けてた』や『絶対高そうなので物怖じしてた』など、他にも表現の方法はありますので、その表現にするべきです。
正直、僕の心の中では『お金返して』コールの大合唱です。
無駄にお酒が進みます。
知識は豊富な方が良いに決まってます。
でも、その使い方を間違うと、人を不幸にしたり嫌な思いをさせたり、なんなら自分の信用だって失いかねない事に気付きました。
そこに気付けたことが、この本を読んで良かった事になるのかな?