平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

人脈は金脈

おはようございます。

 

さて、今回のテーマにした「人脈は金脈」ですが、誰の言葉なのかはハッキリわかりませんが、なぜか草刈り作業をしているときに、ふっと頭の中をよぎりました。

 

金脈と言うと、なんだか下世話な印象を受ける方もいると思いますが、今回の様に人脈のみでその草刈りの仕事を頂いた事を考えると、それは金脈に他なりません。

 

今現在、SICは様々な企業さんから沢山のお仕事を頂いていますが、どれもその企業の社長様と個人的な繋がりばかりで、そもそも人脈がなければ頂けていない事は確かです。

 

しかし、僕が人脈作りに奔走していたかといえば決してそうではありません。

 

むしろ、異業種交流会や名刺交換会などの社交の場が苦手なので、めちゃくちゃ顔が広いという訳ではありません。

 

そんな僕が心掛けている事は一つで、「基本的には断らない」というスタンスです。

 

「飲みに行こう」と誘われれば「はい!喜んで!」と応え、

「こんな仕事受けれる?」と聞かれれば「何とかします!」と応え、

「この役受けて欲しい」と言われれば「お役に立てるなら!」

 

という具合に。

 

そんなお付き合いの中で僕が常に気を付けている事は、結婚や出生祝い、葬儀から会社の引っ越しなど、それぞれのイベントに必ずお祝いやお悔やみの気持ちを伝えるということです。

 

それは、自分の経験に基づくものであって、過去にこんなことがありました。

 

約12年ほど前、知人が結婚することになり、その知人から結婚式への出席と二次会の幹事を頼まれた時の事。

 

僕は是非ともお祝いをしたいし、出来る事ならお手伝いをしたいが経済的に本当に厳しいと伝え、お断りをさせて貰いました。

 

当時の僕は既に26歳で独り暮らしをしていましたが、別府に引っ越して来た直ぐで定職についたばかりで収入が少なく、恥ずかしながら人生で一番貧乏な時期でした。(過去には電気を止められた事も。。)

どの位貧乏かというと、月末の支払いを済ませると翌月の月初には生活費が5,000円も残っていない状況が続いていたのです。(よくぞ生きてこれたと今では感謝してますが。)

 

しかし知人の奥さんになる方の実家が別府で、知人は隣町なので別府で他に頼める人が居ないという事で、引き下がりません。

 

それでも僕は、「少しだけどお祝いは送らせてもらうけど、逆に迷惑をかけるといけないから」と頑なに辞退させて貰いました。

 

それでもそれでも、知人は「手伝って貰えるならご祝儀は包まなくて良い。二次会も、幹事が無料になる店を探せば良いし、無かったらこっちで何とかするから是非お願いしたい」 とのこと。

 

ただ、僕もホームヘルパーの仕事を始めたばかりで慣れていないのと、仕事中は電話に出られない事、また時間も早朝から深夜までの不規則なシフトだった為、「二次会の幹事ができるほど時間にも余裕が無い」と断ると、

 

「嫁さんの友達が中心になってやってくれるから、その辺も心配しなくて良い」

 

と更に食い下がられたので、「ご祝儀は包めない」「幹事もどこまで協力できるか分からない」という条件で受ける事にしました。

 

 

しかし、実際にはもう一人の幹事となった女性と何度か電話でのやり取りをする中で、やはりというか、僕も相当やらないといけないと感じました。

 

どうやら知人は、僕も一緒に準備をするから受けて欲しいと言ってその女性に幹事を依頼していたそうなのです。

 

その事もあり、結婚式当日には既に僕ともう一人の幹事との間には既に溝ができた状態になっていました。

 

 

しかも、結婚式が終わって間もなくして知人から驚くべき電話があったのです。

 

 

その内容は「俺の両親がご祝儀を確認したら金額が合わなくて、調べたらお前のが無かったってブーブー言ってるけどどういう事!?」というものでした。

 

僕は、受ける為の条件を彼にもう一度確認しましたが、

「その時はそう言ったけど、実際ご祝儀払わんとか有り得んやろ!!それにもう一人の幹事も協力してくれなかったって言って、嫁さんに文句言ってきたんやけど!!」と。

 

僕は愕然としながら、「じゃ、どうすれば良い?ご祝儀払えば良い?」と聞くと

「そうして」と返ってきました。

 

先にも書きましたけど、僕は貧乏していました。

 

その間に貯めたなけなしの3万円を封筒に包むと、彼は1時間もせずに取りに来たのです。

 

これほど払うのが嫌なお金は後にも先にもありません。

 

 

その後、前の会社を起業する事となり、様々な方にお会いする中で感じたことが

「お金の使い方が上手な人は人から喜ばれる使い方をする」

 

という事です。

 

前出の様な使い方は、貰った側も払った側も決して気持ちよくありません。

 

そこで、どうせお金を使うなら人から喜ばれる使い方をしようと。

 

あなたの周囲にもいませんか?お金を使ってるのに感謝されない人って。

 

 

それからというもの、お祝い事やお悔やみ事には自分の気持ちを形にするように心がけてます。

 

有難い事に、僕の妻が贈り物上手で、なんなら僕が知らない間にお祝いの準備をしてくれてる事も多々あります(笑)

 

妻曰く、自分が貰って嬉しかったものを選んでいると。

 

要するに、我々も本当に周囲から良くして頂いているんです。

 

僕の周りには、お金の使い方が上手な方ばかり。

 

僕自身も、もっともっとお金の使い方が上手になりたいと思います。

 

これを繰り返していけば、人脈が金脈になるのだと実感しています。

 

人脈は金脈であるが故に、水脈の様に深く更に広く裾野を広げる必要があると思います。