平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

ADHDのパート君

去る本年10月1日、B型スバルは晴れて1周年を迎えました。

 

そこで、少し遅れますが11月2日に上人ヶ浜でBBQ大会を開催する事に。

利用者さんが幹事を務めてくれるという、素晴らしいバックアップ体制の下、皆でワイワイしてきたいと思います。

 

 

さて、スバルの指導員の中にはADHDと診断された男性のパート職員さんがいます。

 

彼は今年の7月末まで別府市外の飲食店で働いていましたが、オーナーチェンジに伴う従業員の総入れ替えの煽りを受け、別府に移住してきたという特殊な経歴があります。

 

そんな彼と偶然出会い、「仕事を探してる」という事でウチに来て貰うことになったのですが、その際彼から

「実は僕、去年ADHAって診断されたんです。」という報告が。

 

なので、僕が「手帳を取ったの?」と聞くと

「いや、それが親に報告したんですけど、親がその事実を認めてくれないというか、否定されまして。。それでまだ手続き出来てないんです。」

と。

 

彼は大学も出ており、学習面では何の不便も感じていなかったそうですが、記憶については強い偏りがあり、その事で様々な支障をきたしていたことから受診したそうです。

 

 

親御さんの気持ちも分かります。

 

いわゆる、普通に大学に行かせて、普通に就職してきたのにそんなはずは無いと。

 

しかし、彼のADHDはウチで仕事をしてる時でも遺憾なく発揮されます。

 

その代表例が「道を覚えられない」です。

 

もう何十回も曲がってる交差点ですら直進しようとします。

 

そんな彼を、所謂一般社会は直ぐに理解し、フォローしてくれるでしょうか??

 

彼はウチに来る際に、自分がADHDである事を言うか言わないか躊躇ったそうです。

 

僕は即答しました。「むしろ言って貰わないと困る。言ってさえ貰えればこちらも対処のしようがあるし。 君だって理解して貰えてた方が生きやすいに決まってるよ?」と。

 

親御さんは、彼の生きづらさに気付いていないのでしょう。

 

彼がこれまで社会でどれだけ苦労してきたか。

 

社会に出れば苦労はつきものです。

 

でも、努力や根性で直ぐに何とかなるものでは無いのが障害なんです。

 

 

そんな彼の特性をカバーすべく、実施しているのが「メモ」と「グーグルマップ」です。

 

ピンポイントで位置情報を送れば迷いませんし、メモを見る事で現場についてからの仕事が分かります。

 

このように、ちょっとした工夫をすれば彼は力を発揮してくれます。

 

とはいえ、今日もバスを一本乗り間違えて遅刻したんですけど、これもご愛嬌です 笑