何をもって ”月額6千円の賃上げ” を『妥当』と言われてるのだろうか。
そもそもが低い報酬単価。
経営者として『低い』と断言できるのにはハッキリとした理由があります。
我々事業者が受け取る介護報酬の単価は国によって定められています。
なので、こちら側がどれだけ良いサービスを提供しようが、逆にしまいが単価が大幅に変わる事はありません。
その上で重要なポイントは、国が人員配置基準を設けてるという点です。
要は、何人雇用するかという点においても単独での経営判断ができないということ。
利用者様が増えたのがほんの数か月間だったとしても、増えた以上は従業員さんも増やさないと ”人員割れ” となり、減算などの罰則の対象となります。
そして、最悪の場合は指定取り消しという事態も起こり得ます。
という事は、事業者の ”収入” と ”支出” の部分においてはある程度国から既にコントロールされてるという事。
そんな中で従業員さんの給料を十分に出していくなんて、企業努力だけではそうそうできません。
なので頼らないといけないのが国からの報酬単価引き上げです。
僕は先ほど『6千円は低い』と言いましが、ウチで言うと後3万円は月額で増額したいという思いでいます。
そうです。
厚労大臣の『妥当』のと乖離は5倍あるという事です。
この開きを実勢社会と政治との乖離と捉えて頂きたいものです。