平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

思考をシンプルにする習慣

僕が経営者として収入を得て、家族を養える様になるまで5年掛かりました。

 

 

でも、逆を言えば5年で家族を養える様になりました。

 

 

 

さて、あなたの思考回路はどっちですか?

 

 

 

『5年も』なのか、『5年で』なのか。

 

 

 

これを『早い』と捉えるか『遅い』と捉えるか。

 

その感覚は人それぞれでしょうが、自ら創業を経験した人からは『早い』と言われる傾向にあります。

 

 

 

創業4年目の友人からは『5年目でランドローバーに乗れる気がしない』と言われ、

創業6年目の友人からは『ウチはこの4年間売上が変わってない』と言われます。

 

どうやら会社の成長に歯止めがかかってる様です。

 

 

 

 

そんな彼らと飲みながら話をするのですが、話を聞いた感想としては

『物事を複雑に考えすぎ』

『業界の慣習や仕組みに縛られ過ぎ』

という事が多々あります。

 

 

 

 

”考える” 事は経営者として凄く重要だし、むしろそれが仕事なので当たり前の事なのですが、その思考回路が何故か複雑なんです。

 

 

 

もちろん、考え抜いた後には必ず ”行動” が必要になりますが、それは社長自らがやるのか、それとも従業員さんに任せるのか、ただそれだけの事です。

 

 

 

ウチの様な福祉サービスは、お上が一方的に決めた制度の中で運用しなければならないという難しさがあります。

 

 

いわゆる ”客単価” も ”回転数” も決められてる上に、従業員の数や設置する設備にまで口を出されます。

 

 

では、その中でどうやって効率よく売り上げをあげるのか?

 

 

 

答えはシンプル。

 

 

 

”客単価” で考えると、ウチが行政から受け取るサービス料(給付金)の単価は、利用者さんに支払ってる平均工賃(時給)によって上下します。

高い工賃になるほどサービス単価が上がる仕組みになっていますから、利用者さんの時給を上げれば良い。

それなら高い時給を出してくれる企業さんに営業に行けば良いんです。

 

 

 

そして ”回転数” 。 特に飲食店が意識するところで、要は『一日に何人のお客さんを入れられるか?』ってことですが、就労継続支援にはここにも『一日平均20人まで』という縛りがあります。

 

例えば土日が休みだったとしましょう。

すると①(8,200円/日×20人)×22日=3,608,000円が最高月商となります。

 

 

 

ですが、ウチはこれを超えられます。

 

 

 

何故か?

 

 

 

答えはシンプル。

 

 

 

稼働日数を増やす。

 

 

 

 

ただそれだけ。

 

 

 

その結果、どうなるかと言うと②(8,200円/日×15人)×30日=3,690,000円となるんです。

 

 

 

気付きました? 数字のマジック!

 

 

 

なんと、①では利用者さんが毎日20人設定で、②では15人に設定を引き下げても②の方が月商が多くなるんです。

 

 

 

そもそも、1日20人の利用者さんを確保しようと思えば、その1.5倍かそれ以上の登録を獲得しなければいけません。(経験上は1.8倍)

 

 

 

30人の利用者さんを獲得するより、22.5人の獲得で済む方が様々な固定費の抑制にも繋がりますよね。

 

 

 

利用者登録人数を増やす方が簡単なのか? それとも稼働日を増やす方が簡単なのか?

 

人数を増やす方が売上げが上がるのか? 稼働日を増やす方が売上げが上がるのか?

 

 

 

シンプルに考えたら後は実行です。

 

 

 

『土日も営業します!』と宣言し、納得して付いてきてくれる従業員さんと頑張れば良い。

 

『土日は休みたい!』人には辞めて貰えば良い。

 

 

エネルギーは要りますよ。 かなりね。

 

 

 

ウチの業界はルールで縛られてます。

 

また、古い慣習に縛られてる業界でもあります。

 

 

 

でも、ちょっと考え方をシンプルにするだけでこんなにも違いが出るんですよね。

 

 

 

”迂回型思考回路” から ”直結型思考回路” に変えてみませんか?

 

 

 

これは本人の努力次第でどうにでもなりますよー。